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東梅田駅8番出口

2010.05.04 (Tue)

中洲に立ち止まった時間


初めてなのに何故だか懐かしくて


辿った記憶の終着点には


少年が笑いながら花を引きちぎっていた


涙腺をどこかに落っことしてしまったことで


確かに愛は死体となった


反対側の車線に見つけたカーキ色は


自分に少し似ているような気がしてならない




改札口の向こう側では広告だけが楽しそうにしている


暗がりから逃げているのか、あるいはそこへ向かっているのか


どちらにしてもホームの床は汚くて


乗換のための通路は体感温度が2℃低い


エスカレーターの右側に立つ人達は


ほとんどが重たそうな荷物を抱えていて


ポケットに手を突っ込んでいた私は


中の切符が少し折れ曲がっていることを気にしていた




甘い匂いの先は洋菓子店


乾いた音の先はストリートミュージシャン


並木道は汗ばむ陽気をすりおろし


四車線の道路はいつまで経ってもやかましい


青春の無駄遣いだと言いたくなって


近頃は夢を見なくなったことに気付く


レールから解放された代わりに


鍵のようなものを落としてしまったのかもしれない




まばらな光はずっと遠くまで


ガラス越しに掴もうとしてすぐ止めた


ここには全てが揃っているだろうけど


欲しいものは特に思いつかない


ICOCAで再び改札を抜け


イヤホンと一緒に周りから孤立すると


夜は、途端に短くなっていった


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テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

23:18  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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