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軌跡を辿って  第12回

2008.08.31 (Sun)

夏の暑さはどこへ行ったのだろうか

いつの間にか秋の心地よい風が吹き始めていた。

突然の大雨に見舞われたり

曇天が日差しを遮る薄暗い昼下がりを

外の世界を流れる無常の音だけに包まれながら

何をするでもなくただ寝転んでみては

自分の中を空っぽにしてみるのも悪くない。

そんな小さな夢を見せたかと思えば

夏に何か忘れ物をしたかのように

ジリジリとアスファルトを焼きつけるものだから

体は気持ちに反比例して

無駄に疲れるばかりである。



今年の夏はなんだろう。

いつも以上に早く終わってしまった気がする。

何か特別な思い出があったかと問われれば

自身満々にないと言えるくらいに味気ないものだった。

しかしながら心のどこかではいい夏だったなんて思ってしまうから

夏は怖い。


怠惰の権化のようだった夏休みに手を振りながら

自分は2学期の扉に手をかけていた。

思い起こせば1年前。

この時期のことだけは未だ鮮明に記憶に残っている。

景色も、音も、匂いさえも思い出せるほどに。

それはどうしてなんだろうか

ただ楽しかったにしてもここまでに至るであろうか。

では何が自分にそうさせたのだろう。

そうすれば10秒と考えることなくその理由を見つけてしまった。

今思えば馬鹿馬鹿しすぎるそれだが

そのような少し照れくさい想いは今の自分には必要だと思う。

だけど再び得られるのであろうか。

今の自分に……。


疾風の如く駆け抜けた1学期とは違って

まったりとした時間が流れるであろう2学期。

そのせいなのか、自分は自然と窓から空を見ることが多くなったり

普段つい見逃してしまうような細かいことに目が行ったりして

さらにそこから幾つもの可能性を考えたりして

何気ない日常だからこそ特別な思い出になる。

それが明日から始まると思えば楽しみで仕方がない。

また学校へ行くことに喜びを見出せるなら

夏が終わってしまうことに寂しさなんて感じないだろう。


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テーマ : 物書きのひとりごと - ジャンル : 小説・文学

23:11  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

俺達の冒険はまだ始まったばかりだ

2008.08.30 (Sat)

前回応募した10代文学新人賞「蒼き賞」の結果が出てるみたいです。


約3000通の応募から選ばれた6人の作品。


どれも読ませていただきましたが、本当に素晴らしいものでした。


自分は文章を綴ることに楽しみを感じて1年


ブログ小説なるものを書き始めて半年。


まだまだ学ばなければならないことは数知れません。


今回このような機会に出会えたことを大変光栄に思います。




応募した作品を載せようかと思います。


ここに載せるということは自己満足に過ぎませんが


このまま日の目を見ずお蔵入りというのならば


せめて一人でも多くの人に見てもらえたらということで。




あらすじ
「今が楽しければそれでいい」石田 孝空(イシダ タカラ)は高校2年の夏、進路希望調査を白紙のままで出した。彼には将来の夢が全くなく、それを見つける気すら起こっていなかった。目先のことだけを考えてきた孝空は落ちこぼれと言われる存在になりつつあった。
2020年、7月7日。
昼休み、学校の屋上に偶然用事があった孝空はそこで、彼が密かに想いを寄せている少女、
神原 紗流々(カミハラ シャルル)に偶然出会う。照れ戸惑う孝空に対し、彼女は突然、謎の質問をする。「今日で……世界が終わるとしたら……石田君はどうする?」
唖然とする孝空に彼女は、さらに自分が人間ではなく、神に遣わされた死神であることを告白する。
人類の文明が著しく発展を遂げ続ける反面で工業化した都市からの 大量の温室効果ガスによる地球温暖化、都市の巨大化に伴う絶え間ない森林伐採、増えすぎた人口が引き起こす食料危機。助け合うという理念を忘れ、世界は再び戦争という過ちを繰り返そうとしていた。
自らの故郷を蝕む人間たちに絶望した神は、地球の再建のためのリセット、つまり世界の終わりを決断した。その最期を監視するためにやって来たのだと言う。
残された時間はあと12時間。
孝空はやり残したことをやろうとするが、どれも自分が本当にやり残したことではなく、今までやる気がなかっただけなんだと気付き始める。無限にあると考えていた時間が残りわずかしかない。そんな状況になってから初めて様々なことに本気で取り組むうちに自然と自分が目指すものや、将来の夢という今まで馬鹿にしていたものが鮮明に見えてくる。しかしそれはもう叶えられないものであることに深く落胆し、自分を見失い、ついには罪に手を出そうと考える。人間を 死神として冷淡に見据えるだけが役目のはずだった紗流々もまた孝空の必死に努力する姿を見るうちに人間に対する嫌悪感が徐々に薄れ、死神としては許されない愛情というものを持つようになってしまう。
世界の終わりの1時間前、二人は再び学校の屋上に来た。
孝空は死神といえどずっと好きだった紗流々に想いを伝えることを決めた。
その時突然、街中から明かりが一気に消えてしまう。世界の終わりが刻一刻と迫っていた。
しかし、見上げた空には未だかつて見たこともない数の星が瞬いていた。そこを流れる天の川を眺めながら、二人はただ世界が本当に闇に包まれるのを待つのであった。


第1話
『おはようございます。7月7日、月曜日のお天気をお伝えします。全国的に青い空が広がり、過ごしやすい天気となるでしょう。織姫様と彦星様にとっても良い1日になるといいですね。』
通学途中の電車の中、俺はさっきまで家で見ていた天気予報を思い出した。
そういや今日は七夕らしいけどなんかピンとこない。
まぁそうだろうな、ここ何年も短冊に願い事を書いたことなんてないし、それにもう高2なんだぜ?やらねぇよ普通。
けど、俺がガキだった頃は、何を願ってたんだろう。そん時流行ってた戦隊モノのおもちゃ?最新のゲーム?それとも彼女……ってそれは今の俺じゃねぇか。あー彼女欲しいなぁ、夏休みに一緒に花火大会とか行ってさ、そしたら彼女がすげぇ可愛い浴衣なんか着ちゃってさ、そんで手なんか繋いだりしてさ。
あーダメだダメだ、こんなこと考えてたら余計に切なくなってくるな、ていうかそろそろおりねぇと。
通勤ラッシュの波をかいくぐり、当たり前のように改札を抜けて、外に出ると、もうすでに平川の奴が待っていた。
「おー石田、ん?なんかいいことでもあったのか?顔がにやついてるぜ」
はぁ?という台詞と同時に、心の中では、しまった!と大声を上げた。さっきまで考えていたアレの余韻のせいだ。ということは電車を降りる前から終始にやつきっぱなしってか?なんてこった。絶対になんかやましいことでも考えていると勘違いされてるよ。もうあの電車乗れねぇじゃん!
とりあえずコイツにも誤解されないようにと、俺は思いついた言葉でごまかした。
「七夕だよ、七夕」
「えっ?お前ってそんなにロマンティストだったっけ?」
「うるせぇよ、まぁ柄じゃねぇけどさ、お前だったら何願うよ?」
勢いで訳分からねぇこと聞いちゃってるよ。俺なにやってるんだろう……。
けどそんな真夏の自動販売機が熱いおしるこを売っているような俺と七夕の組み合わせにも、コイツはえらく真面目な答えを返してきた。
「そうだなぁ……大学合格なんてどう?」
「なんか現実的だな」
「ははっ、そうか?でも俺達ってそういう立場じゃん?」
「あ、おう」俺は予想外の答えに返す言葉がなかった。
「この前の期末も上々だったし、次の模試も結構やる気出てんだよなぁ。で、お前の願い事は?」
「彼女」
ぼそりと言ってみたものの、なんか照れくさい。
「ぷっ、まだそんなこと言ってんのかよ。ま、お前らしいけどさ。そろそろ目先より将来に視点合わせたほうがよくね?」
気の抜けたユルい話のはずだったのに、ずいぶんと真面目な正論が飛んで来た。
「説教してんじゃねぇよ、何マジになってんだよ」
「え?あぁ、悪ぃ」
思わず言っちまった。それは平川が急に優等生気取り……まぁ実際そうなんだが、そういう態度がムカついたんじゃなくて、自分が情けなくて八つ当たりしちまった。将来の事を真面目に考えている奴の横で彼女欲しいとかダサいことを言っている自分にイラついた。
そして俺はその場にいることが嫌になって、残り数百メートル先の校門まで平川を置いてきぼりに走ってしまった。そん時のアイツの顔は見えなかったけど、逆ギレされたんだ、多分ムカついたに違いない。後でちゃんと謝っかなきゃな。

昼休み。
多分平川の奴は屋上にいる。購買部で買ったお詫びの品、コーヒー牛乳を片手に屋上への階段を一気に駆け上がり、少し重い鉄の扉をガタンと豪快に開け放ち、梅雨明け目前の青空に目をやってからアイツがいつも座っているフェンス脇に視線を落とした。
けど平川はどこにもいなかった。
その代わりに一人の女子がいた。
肩にちょうどかかるくらいの髪を時折吹くそよ風になびかせながら、彼女はそこから見える街の景色を見下ろしていた。彼女が誰なのかはすぐに分かった。
神原 紗流々(カミハラ シャルル)
同じクラスで成績優秀、容姿端麗。だけど少し病弱で体育なんかはしょっちゅう休んだりしてるし、いつも何考えているのか分からないようなどこか近寄りがたい雰囲気のせいか、彼女が誰かと一緒にいるところを俺は見たことがない。
けど俺はそういう面も含めて彼女に密かな想いを……完璧じゃないところが逆に良かったり、そう、何しろ彼女が時々見せる笑顔は天使の微笑み、いや小悪魔のキラースマイルと言ったほうがしっくりくる。
とにかく俺は目の前にいるあの子に心を射抜かれちまっている……ってなんか俺気持ち悪っ。
鈍い金属音が飛び散ったうるさい登場シーンだったにも関わらず、神原が俺に気付いたのがまるでたった今かのようにこちらを見た。
目があった。
どうすりゃいいんだろ?このままここを去るのは違う気がするし、俺がそうすることを許さない。
「あのさ、平川見なかった?」
俺は無意識にそんな台詞を口走っていた。
自分でその事に気付いたのは神原がこれを聞き終わった後だった。
「……知らない」
彼女はポツリと言った。
俺はありがとうと言って再び鉄の扉に手をかけた。
屋上で好きな子と二人きり。こんな最高のシチュエーションは滅多にねぇけど、あいにく俺はそれに見合う勇気を持ち合わせていない。
どうせ臆病者さ、だから彼女ができないんですよ。
勇気ってのは必然的に沸き上がってくるものであって、そこらへんに転がっているものではない。
だけど運命ってのは常に偶然なものでどこで何が起こるか分からない……いや待てよ、運命こそ神に構成された必然的なものなのか?っていうかどっちでもいい。
とにかく俺はこの日、最初の運命を感じることとなる。
「ねぇ」
不意に聞こえた女の子の声。
それは水晶のように透き通ったもので一度触れれば壊れてしまいそうなほど繊細だったが、どこか氷のように冷たくも感じた。
ここで女の子つったらどう考えても神原しかいない。
え?俺なのか?でも何で?
無限に溢れる疑問符の泉に栓をして振り返ると、案の定俺にらしかった。その証拠に少しうつ向き気味にもちゃんと俺を見ていた。
なんだこの展開?告白じゃね?告白だろこんなの。
俺は脳内に立ち込める妄想の煙を払い、あくまで平静を装い返事をした。
すると彼女は突然あまりにもぶっ飛んだ発言をした。
「今日で……世界が終わるとしたら……石田君ならどうする?」
は?としか言葉が出なかった。一体何のことを言ってるんだ?
「え?いや、何の話?小説?ゲーム?」
「そのままの意味」
何がなんだかさっぱり分からない。とりあえず今、この状況で分かっていることは、目の前にいる片思いの女子が実はとんでもなく不思議ちゃんだということだけだ。さらに彼女は自分の世界を広げ、俺はなす術もなく立ち尽くさずを得なかった。
「私は……人間じゃないの」


現在続きは予定しておりません。

00:24  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

麗麗 -ライレイ- 第9話

2008.08.29 (Fri)

こうして男女五、六人夏物語のような人間観察バラエティーのような、なんだかよく分からない時間が幕を上げた。
大体こういう面子で本当に楽しいんだろうか。
これを提案した煌、実は意外と夏が好きらしい美鶴、同じクラスの女子で目の前の楽しいことが放っておけない美那、ここへ来ようとした理由はまだ分からないが、いつもクールで真面目に見えるがいつになくノリノリなレイ。
さらにライたちがいつも行くフリ島でバイトしているかつて同じ中学だった弥依と、その弥依に一方通行の想いを抱えた瑛。
そしてライ。
共通するのは同い年というくらいか。
後はほとんど初対面だったりもする。
瑛と美鶴は喋ったことなどないだろうし、美那はこの中に仲のいい奴なんかいないかも知れない。
弥依に至っては学校も違うし、レイは何で来たのかが分からない。
煌いわく、あれだけ美少女なのになぜかクラスのマドンナ的存在じゃないところが逆にいいという彼にしか言えないような言葉どおり、彼女は実に容姿端麗でかつお嬢様のようなどこか品のある雰囲気はあるものの、特別視されることのない上に何を考えているのかがよく読めない。
転校してきて約半年、未だ謎に包まれているような彼女にはこの場は不釣り合いな気がする。
それにも限らずレイは相変わらずどこにいても画になるのだからライにはもう訳が分からない。
煌はレイが来たのが嬉しいのか、それともただ楽しくて仕方がないのかバカみたいに横で歌を歌っていた。
「ほ~ら~青く無限大な海へ~」
「何だよその歌」
「知らねぇの?今流行ってんだぜ?」
それなりに流行に敏感で着信音は常に流行りの歌にするライが知らないんだから多分流行ってないんだろう。
そんなことよりライはさっきから気になっていることを聞こうと、煌に小声で問いかけた。
「オイ、お前が叶多誘ったのか?」
煌は最初からレイを誘おうとしていたが、普段からレイへの想いについてあれだけ熱く語っているくせにいざ目の前にすると何もできやしないのだ。
以前に席替えをして煌がレイの後ろの席になった時、煌が落としてしまった消しゴムをレイが拾ってくれただけで硬直し、ありがとうすらまともに言えなかったのだから。
だが、瑛のようにこの日に懸けているのだとしたら分からない。
ライがそういう期待を抱いているとも知らず、煌はライの質問に顏を赤くして慌てるように、だけど小声で答えた。
「バ、バカヤローッ!で、できるわけないだろ!そりゃあ誘いたかったさ、けど断られたらなんか気まずいじゃねぇか。俺は安全に舗装された道しか走らないんだ。紙一重な走行なんてできない、いわばペーパードライバーなんだよ!」
上手いこと言ったつもりらしく得意げな顔をしてこちらを見てきたがあえて無視した。
「でもどういうわけかレイちゃんが来てるんだ。あー神様ありがとう」
煌の恥ずかしい台詞がレイに聞こえていればいいのにと思いつつ、窓際に持たれて少し眠ろうとした時だった。
「は~い、じゃあ今から自己紹介タ~イム!」
美那の軽快な声が前列から響いた。
なぜだか彼女は備え付けのマイクを片手にバスガイドよろしく司会を進行し始めた。
それにすぐに反応し、イエーイなどと手を叩く煌。
それに載せられてみんなもよく分からぬままに手を叩くが、今から一休みしようと完全に油断しきったライだけは着いていけなかった。


あれからどれくらいの時間が過ぎたのか。
どうして自己紹介だけであんなに盛り上がり、体力を使わなければならなかったのだろうか。
本来の目的は二の次で、より気分を高揚させるためでしかない。
今回海にへ行くにしてもそれは楽しい思い出のためであり、どんな些細なことでも楽しければ楽しいほど良いことはない。
けれどもライだけはイマイチ楽しいと思えない。
それは自分が周りに着いていけないわけでもなく、ただつまらないわけでもない。
問題なのはライが本当にここに来たかったのか、ということ。
煌に言われるまま成り行きでこの遠足めいたものに参加し今に至るわけだが、自分で行きたいとは一言も言ってない。
それでもみんなは当たり前のように自分が受け入れられ、客観的に見ればライも周りと変わらずに楽しそうに見えているのだろう。
では一体何がそうさせているんだろうか。
ライは座席に身体を全て任せて、窓から見えるただ漠然と風を切りながら走る景色をながめることにした。
普段の自分らしさの無さが虚しく感じられ、しかも1時間近く走るバスに頭脳を揺らされて少し気分も悪くなってきていた。





夏は終わりますが


こちらはもうしばらく夏編で行きます。

テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

16:27  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

人はそう簡単には変われない

2008.08.27 (Wed)

この前、補習で学校に行った時


すれ違いざまに「おはよう」って言われて


自分はただ笑って軽く会釈をしてしまった。


ちょうど一年前にも同じようなことがあった気がする。


その時も自分は口を開きはしなかった。


どうして自分は「おはよう」って言えないんだろう


「おはようございます」なら簡単過ぎるのに


何がそんなに恥ずかしいんだろう


挨拶は人を選ばないはずなのに


もしこれが好きな人だったらどうなるんだろう


・・・・・・目すら合わせられねんじゃね?


結局自分は何も変わっちゃいなのかもしれない。

23:56  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

部屋の真ん中

2008.08.25 (Mon)

整理整頓をした


ここにあるものが


ただわがままに


ただ怠けを見ていくから


私も私に甘えてく


この空間(せかい)が心の底で


心に私の部屋がある


片付いて 散らかって


並べられて 崩されて


まとめたら 乱れる


繰り返して 繰り返されて


また、私がここにいる


テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

14:27  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

AM 02:00

2008.08.22 (Fri)

勇者はパジャマを着てるのさ


枕を片手に走るのさ


猫の額のように狭くても


見渡す限りが草原なんだ


行き先も目的も


曖昧すぎる大冒険


崖から落ちたらいつの間に


床の上でうつ伏せさ


リセットなんてできないよ


ふわふわした栄光は


いつまで経っても


僕のメルヘンの一説さ


23:57  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

夢に堕ちたら

2008.08.21 (Thu)

姿の知れない


草むらのオーケストラは


今宵も夜風の五線譜に


綺麗な夢を載せてゆく


星に抱かれる私にそっと


時の忘れのメロディをくれる


永くを知らない世界だから


永くを願う月がいる


夢を知らない私だから


夢を望む心があるのか


いずれにせよ


消えゆく刹那は哀の色


21:33  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

麗麗 -ライレイ- 第8話

2008.08.19 (Tue)

『ラーイーくーん』
朝早く、といっても午前4時半は早すぎる。
まだまだ夢の世界を満喫したかったライだったが、うっとおしいモーニングコールによって現実に引き戻されてしまった。
携帯電話の向こう側の声が女の子のものであればいいのにと思ってはみたものの、残念ながらそれはやけにテンションの高い少年の声のままだった。
『おっはよーだぜ!今日はいつも以上にアゲアゲで行こうな!』
最初は何を言っているのか分からなかったが、ライはようやく理解した。
コイツ、多分寝てない。
修学旅行前日にテンションが最高潮に達してしまい、なかなか寝られないあれだ。
そして煌はそれの模範生というわけだ。
「お前バッカじゃね?」
『バカのバカンス・・・・・・なんつ―――』
ライはとっとと電話を切り、再び夢の中へ迷い込んだ。


ピリリリリリ、ピリリリリリ
目覚まし時計が鳴り、ようやく本来目覚める時間を示していた・・・・・・はずだった。
太陽の光が窓からライを照らしている。
校門前に8時に集合と煌に聞かされていた。
ライは光にまだ慣れていないのか片目だけで時計の針を追った。
8時半。
その瞬間今にも閉じそうな目を無理矢理にでもこじ開けて、急いで支度をして家を飛び出していく。
と、いうのが普通の人の行動であろうがライにとっては遅刻なんて日常茶飯事であり、学校間近に下宿している身にとってすぐそこへは急いでも急がなくても変わりはない。
だから遅刻の言い訳でも考えながら、ゆっくり支度して家を出た。
しかし、校門前にいたのはどういう訳か煌一人だった。
よく分からないまま煌に手を上げ、使わずに済んだ言い訳を脳の奥にしまい込んだ。
ライに気付き同じように手を上げながら煌が言う。
「ライにしちゃあ上出来だね」
「は?てか何でみんな来てねぇんだよ?」
「8時集合はライだけだよ、まぁ案の定遅刻してるけど。みんなには9時集合って言ってあるからさ」
どうやら煌に一杯食わされたようだ。
遅刻することを予測された上に期待通りの結果となってしまった。
いつも一人で突っ走る煌を端から笑っているが今回ばかりはそうできない。
ライはやられたとばかりにしかめっ面で舌打ちをしたが、煌の外見を見直してすぐにいつもと同じ関係に戻った。
「お前すげぇ荷物だな。どこ行くんだよ」
大きなボストンバックと背中にはリュックサックを背負い、Tシャツ短パンにキャップを後ろに被った姿はどう見ても
「これから田舎のおばあちゃんの家に行くんだ」
と、いうような感じだ。
しかし今回は海に行くだけで、泊まり掛けではなく日帰りだ。
どう考えても多すぎる。
「ふふん、お楽しみさ」
「はいはい、楽しみにしておきますよ」
今日の煌は相当めんどくさい気がする。
いつもめんどくさいけどそれとはまた違う。
まるで今にも何かしでかしそうな目をしているのはただ寝てないだけなのか、それとも本当に物凄いことでも企んでいるのだろうか。
まぁどっちでもいいか。
「おーい」
そう結論付けてすぐに後ろから声がした。
短い髪の見た目爽やかなスポーツ少年と、一際小柄な女の子。
どうやら瑛は弥依を誘いに行ったのだろう。
けれどお互いになかなか話を繰り出せずに結局若干気まずいような感じでここまでやってきたらしく、なんとなく瑛の顔が固い。
弥依も弥依でただ微笑んでいるだけだ。
全くこの二人は・・・・・・。
不器用な恋の行方を焦れったく見守るでもなく、ライは影ながら応援していたりもする。
どちらかと言えば本当に不器用なのはライかもしれない。
「おはよー、みんな早いんだね」
薄いピンクのどこかのロゴが入ったTシャツにショートパンツ。
そして片方の髪だけをくくってサンバイザーを被った美那の姿は海の家でバイトしてそうな印象がある。
彼女の言葉になぜか煌が代表して答えている。
「まぁね。ライなんかさぁ、楽しみ過ぎて寝てねぇんだぜ?」
「いや、それお前」
今ここにいる面々を見ても、なかなか楽しもうとしているのが伺えるが、普段が楽しい煌なら尚更なのだろう。
「あと二人だね」
美那の言葉を聞いてライは少し考えた。
一人はお坊っちゃま様様な美鶴が自家用バスでここへ来るとして、もう一人は誰だろう。
多分美那が誘った彼女の友人といったところだろうか。
そうこう考えているうちに美鶴のバスがやってきた。
「どうも。みんな揃ってるな、じゃあ乗ってくれ」
窓から少し顏を覗かせたのはいつもの優等生ではなかった。
シルバーフレームの眼鏡はどこへいったのか、代わりにサングラスをかけていた。
「やれやれ、お前もか」
ライはそう言うしかなかった。
バスに乗ろうとして、弥依が何かに気付いたらしい。
あと一人がまだ来てないのでは?
彼女がそう言おうとしつつバスに乗って、あっと何か分かったような顏をした。
まだそれを見ていないライはやたらに大きい荷物と一緒に乗り込もうとする煌を押しのけて、バスに飛び乗った。
そこには白いワンピースを着て、麦わら帽子を膝にのせた少女が一人。
第一印象から狙っているのかとライは考えたが、彼女が少し首を傾けて挨拶代わりに天使の微笑みを見せた瞬間にライは弥依と同じくあっという顏をした。
彼女がここにいるのはなんか違う気がする。
陽気な雰囲気よりは上品というイメージがあるのはライだけだろうか。
それでもライの印象などことごとく無視し、視界の中で自然に周りへ染まっていくレイに出た言葉は
「この人、そういう感じなんだ」
どこかライらしくないものだった。

テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

23:32  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

My Way

2008.08.18 (Mon)

夢?


そんなのは知らない


今、私に出来ることは


私の世界を創り続けること


伝えたいことがあるわけでもない


大切な人がいるわけでもないけれど


私が私に突き動かされるままに


白紙の世界に彩りを加えていく


こうすることしかできないから


ちっぽけな存在だから


それでも何か


証を残していきたい


だから私は言葉を綴る


周りに染まる雑草のように


だから私は唄う


届きもしない小さな声で


そこに張られた糸を手繰り寄せて


私が私でいられるなら


抗う理由はどこにもない


それが私を導くから

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あの日、あの頃

2008.08.17 (Sun)

雲の尾を追いかけて


僕はどこまで来たのだろう


暁色に染められて


蝉時雨が止み行く頃


長い旅は終わってしまう


ひとつとして同じものなどない日々に


どれほどの宝を見つけてきたのだろう


かげがえのないものと知っていても


いつかは消えてなくなる


涙よりも儚いから


夢よりも明るいから


進んでゆける


月光の指す路を


19:41  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

壊れろ、世界

2008.08.14 (Thu)

ぶっ壊せ


ぶっ壊れてしまえ


誰でもよかったんだ


私が笑える最期なら


ぶっ壊せ


ぶっ壊れてしまえ


頂点に立つ我々こそが


この世で最も正しいのだ


ぶっ壊せ


ぶっ壊れてしまえ


人の信頼など


買い占めてしまえばしったことではない


暗く深いどん底の


叫びは地へも届かない


同じ大気に触れながら


流れる生命は進みゆく


弱きと強きが作るなら


ぶっ壊せ


ぶっ壊れてしまえ、世界よ


そして私も朽ち果てろ


テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

22:43  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

知らなくていいことなんて山ほどある

2008.08.13 (Wed)

久々に友人と遊んだ。


彼は幼稚園からの知り合い、まぁ幼馴染で


かれこれ10年以上の付き合いがある……実感ねぇな。


今は別の高校に通っているために会うことはあまりないが


久しぶりに会っても自分たちは普段いつも一緒にいるような感覚があるから驚きだ。


遊ぶといってもただ同じ部屋で個人個人に何かをしながら


大して意味もないくだらない話から


彼だけに話せる裏話までいろいろ。


それなら電話でいいんじゃね?ってハナシだけど


それをしないのが俺たちなんだ。


なんつって


自分が普段学校でキャラを作っているというわけではないが


本音、不満をぶつけることはほとんどしない。


それは対立であったり孤立といった


関係を崩すことに繋がるからであり


孤独に恐怖する自分にとってはあり得ない事なのだ。


また過去の失敗のトラウマというのもあるかもしれない。


だが彼の前では唯一素のままでいれる。


それは学校が違うから何話しても大丈夫というのもあるが


信頼しているというのもある。


かつてあったアイツの好きな人的な話も


学校では全否定、または妥協に交えた嘘で通したが


彼にはそのときの本音を全部話した。


今では学校でも多少ぶっちゃけた発言をしても大丈夫な環境にはなっているが


それでも彼ほどには及ばない。


余所行きの仮面は


彼の前では無力なものであり


必要ないものであり


自分から外したくなるものなのである。


テーマ : 日記 - ジャンル : 小説・文学

21:20  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

曖昧me毎ん

2008.08.12 (Tue)

なんにもない なんにもない


ただ真っ直ぐで平坦な道のり


いつまでも いつまでも


果てしない夢の終わり


青なのかもしれない空を


白なのかもしれない雲は游ぐ


褐色に似た荒々しい土に


貧相な雑草は立ち尽くし


温いような涼しいような風が


染色体のように絡みつく


この先どれくらいか歩いても


橙みたいな色を眺めるだけなら


私はそこに落とし穴を掘ろう


深く大きな怪物の口を


この先どれくらいか欠伸をしても


小さい粒が光って見えるだけなら


私はそこに看板を立てよう


足元注意って


それでも孤独に出会うなら


胸をかち割り嵌められよう


22:53  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

原作は自分自身

2008.08.11 (Mon)

「俺、コイツで戦いたいんだ」
そう言ってエフが取り出した日本刀は反射した光が流麗に空気を切り裂いている。
その刃はエフの固い表情が映るほどにまだ綺麗なものだったので、鞘から抜いたのは初めてなのだろう。
「けどお前・・・・・・」
エフは代々刀を扱う家系の人間とはいえ今は双剣使いのため、刀を使いこなすことは難しいだろう。
戦場での武器の選択。戦いはそこから始まっている。
しかしエフの判断は素人目から見ても自殺行為だった。
「いいのか?だってお前は―――」
「分かってるよ!けどコイツと死ねるなら・・・・・・俺は・・・・・・」
エフの目は強い決意を示していたがうっすらと涙も浮かんでいた。
「そうか、それはユウの」


―――六年前、
僕とエフは戦士として、また少年として日々修行に励み、その中で必ず手を合わせていた。
相手に傷一つ負わせるたびに心を痛めるような顔をするエフは戦場には向いていなかった。
敵に情けをかける戦士などいないのだ。
それゆえに彼は弱く、僕と剣を交えて勝ったことは一度もなかった。
けれど倒れ込むエフにユウはいつも駆け寄って声をかけた。
「大丈夫?ちょっとネイク、やりすぎよ!」
「戦いにやりすぎも何もない」
「もう、この戦バカ。待ってて、包帯持ってくるから」
「うるせぇよ。エフ、お前もそれでいいのかよ」
エフはただ黙っていた。
いつも優しく笑顔を振る舞うユウもまた戦士の一人で、エフと同じ刀使いだった。
剣の実力も高く、学園ではトップクラスだった。
その上、最年少で軍への入隊を許された。
僕はそんなユウに、またユウに優しくされるエフに嫉妬した。
だから僕は他の者にはもちろん、エフやユウにも決して手を抜かなかった。
それからすぐにエフは刀を双剣に持ちかえると、才能が開化したように強くなっていた。
だけど僕はエフには負けなかった。
それは嫉妬心からの意地のおかげでもなんでもない。
答えは単純明快なものだ。
実力の差、とでも言うのだろうか。
いくら彼が強くなろうと、僕をいつまでも親友と慕う気持ちがある以上は僕には勝てない。
やはりエフは戦場には向いていないのだ。
その一ヵ月後、ダーレン軍との戦いでユウは戦死した。
新人とはいえ、ユウは第一線で戦う羅神に所属していた。
そこで負傷した仲間を助けようとしたところを後ろから斬られた。
戦場では仲間すらも裏切って行かなくてはならない。
たとえ親友であろうと、愛する人であろうと、家族であろうと。
これは僕たち学生が授業で最も最初に習うこと、つまり戦において最も初歩的なことだ。
約一ヶ月続いた戦いは我々連合国軍の勝利に終わったが、数万人以上の戦士が戦場に散った。
その一人がユウだった。
僕はその知らせを聞いた時、悲しみなど微塵も感じはせず、むしろ怒りを覚えた。
周りが泣き叫ぶ悲鳴の渦に巻き込まれていた。
エフもまた情けなく涙を流して泣いていた。
常に血は流れ続け、命が絶えゆく戦火の中。
そこで仲間が死んでいくことは当たり前のことなのだ。
ユウも戦場には向いていなかったのだった。


「僕はもう何も言わない」
僕はエフから目をそらし、彼が戦場へ出る姿を窓ガラス越しに見送った。
「ユウ……」
エフは小さく呟き、刀を強く握った。
部屋から出て行くエフの背中はいつもと同じように震えていた。
それは次第に小さくなっていき、やがて光のむこうに消えていってしまった。
そしてそれは僕が見た最後のエフだった。


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22:43  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

打ち上げって結局やらないみたいだね

2008.08.09 (Sat)

クラゲが出る前にこの歌を……


そんな感じで急いで作った今回。


今年は家から出ることはほとんどなさそうだから


気持ちだけでも……


なんつって


イメージ的に麗麗 -ライレイ-の奴らが海で楽しくワイワイ的な


歌詞もいつもと違ってちょっとバカっぽい感じ。


前作とは対照的な夏曲第2弾。




現在楽園上陸中
作詞・作曲 TERU


さぁ夏が来たぜ
いつも以上に気分全開
焼けた砂浜に
飛び出したら自由気ままでgo!
寄せては返す
波打ち際の眩しい笑顔
イカした水着
クラクラだぜって調子乗りすぎ

スイカを割るんだったら
一心不乱がいいんじゃね?
半端なく陽気な太陽
サングラス越しに睨み付けた

ほら青く無限大な海へ
水平線を越えた先はまだ
終わりなき空の下
きっとカモメたちに誘われ
遥か遠くの島 目指したら
止まらないんだ 僕らの船は

クールに髪を上げた
自称サーファー 実はカナヅチ
ドキドキのビーチバレー
僕はレシーブ 君は本気スパイク
海の家 バイトの子に
一目惚れ 速攻告白
かき氷の早食い競争
甘酸っぱい青春のレモン味

日焼け止め塗るんだったら
適量よりもちょい増しで行こ
ナンパするイケメンな奴ら
巻き込んでとにかく騒ごうぜ

ほら青く無限大な海は
いつまでもキラキラと揺れ続け
潮風と踊る
ずっとこの時間の中にいたい
砂に書いたI love youかき消して
楽しまなけりゃ夏じゃない

飛び込んだら青春

ほら青く無限大な海へ
水平線を越えた先はまだ
終わりなき空の下
いつか振り返る日が来るさ
沈む夕日に向けて叫ぶんだ
バカヤローッ!な夏休み



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21:13  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

海の魔物

2008.08.09 (Sat)

飛び込んだらそこは楽園


夢にも見た僕らのエデン


人魚の調やっぱ嘘じゃない


息ができないこれじゃ地獄


この先多分 go to heaven


竜宮城の乙姫様や


お暇ならばお助けください


海の藻屑になったのなら


貴方を恨むよポセイドン


10:20  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

雷とか来るとワクワクするよね?……しねぇか

2008.08.06 (Wed)

厚い壁に取り囲まれて


いつ割れるか分からない風船


嵐来るってメディアの報道


関係ないと聞き流していた


ぬるい風が髪を乱した


湿度上昇ぐちゃぐちゃになって


機嫌どう?良いわけないじゃん


どうせならぶちギレてやりたい気分よ




稲妻よ 私はここにいる


痺れさせて 脳髄の底まで





どしゃ降りの中を走る





rain down


叩きつける大粒


rain down


全部ずぶ濡れ


rain down


ビブラートに乗せて


rain down・・・


明日は高熱のハイウェイ





いつか曲にします……必ず。

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20:47  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

dive to word

2008.08.05 (Tue)

扉を開けたら


何千何万の奴らが私を振り返る


何も語らない


ただそこに飾られるように


じっと澄ましている


ひと度近づけば


不敵な笑顔が誘惑を作り上げ


お前ならぬお前の世界に呑まれてく


延々淡々の活字上


犇めき続ける論理から


01よりも深く凄惨な奈落に堕ち


お前の答が私の欠片(ピース)に染みてゆく


ここにいただけなら


血が石に変わるまで


毒されることはなかったろう


永遠に似た一瞬に


不毛の満足で満たすだけの


体温の無い笑顔


21:01  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

麗麗 -ライレイ- 第7話

2008.08.03 (Sun)

「え?私……ですか?」
「そうそう、弥依ちゃんも一緒に行こうよ?この夏を青春と言う名のサファイアブルーに染めようよ!」
青春という名のサファイアブルー。
それはもはやただの爽やかな水色でしかないが、煌はそれほどにも浮かれていた。
このテンションならきっとアロハシャツを着て浮き輪を背負い、頭に水中メガネを乗せて街を歩いても、道行く人々はなるほどなと10人が10人納得してもおかしくはない。
だが実際、世間は案外冷たいもので煌のそんな姿を目にしても反応を示す人は少ないかも知れない。
仮に何か言ってくれる人がいるのだとしたらその台詞は哀れみのものか、世間から距離を置かれるようなものだろう。
それを想像するとついおかしくて、ライは顔に出さまいと鼻で小さく笑った。
「でも、私なんかが……」
弥依は少し困った顔をしてうつ向いた。
遠慮しているかにも見えたが、彼女は元々そういう性格なのだろう。
「大丈夫大丈夫。女の子は他にもいるし、みんないい奴ばかりだしさ」
「あ、いえ、そうじゃないんです」
弥依は再び顔を上げて答えた。
ライもその次の言葉が気になってサンドイッチに伸ばした手を思わず止めた。
「私はバイトがありますし、マスターにも迷惑かけられませんし……」
そう言って戸惑いの表情に戻り、持っていたお盆を胸の前でぎゅっと抱きしめた。
それを見ていると、おつかいで何を買うのかを忘れてしまい困っている小さな子を思い浮かべてしまう。
実際に弥依は小柄で、身長もライの胸ほどしかないのだから尚更だ。
そんな子を見かけて誰が放っておくだろうか、少なくともライは放っておかない。
もちろんそう考えている人がもう一人いた。
「それなら大丈夫っぽいぜ、な?」
ライはそう言って目を向けた先に煌と弥依もつられてそちらに視点を合わせる。
ライたちがいる席の真向かいのカウンターの奥で一人の白髪の男性がグラスを磨いていた。
その男性の第一印象は誰がどう見てもジェントルマン。
フォーマルなネクタイとベスト、そして白い髭とくれば誰もが一度はマスターと呼んでみたくなる衝動に駆られるのは間違いない。
そんな巷のチョイ悪親父も顔負けのマスターは三人の方に向けて、ただにっこりと笑いゆっくりとうなずいた。
行ってきなさい。
その笑顔はお釈迦様に相当するほどに神々しいものであり、口では語らずともとはまさしくこういうことだ。
「あ、ありがとうございますっ!」
弥依は天使のようにあどけなく純粋な笑顔を浮かべ、深く礼をした。
それは普段の営業スマイルとは違い飾らないもの、いや、日頃から飾ったことなどないように思えるがその時のそれはいつも以上に無垢なものだった。
いつかのレイのものもそれは素晴らしいものではあったが、また違った印象を与える。
ライが前者のほうを好んでいることはもちろん煌には秘密である。
「よしっ、じゃあそういうことでよろしく!」
煌は同時に立ち上がり、ライも後に続いた。
「ありがとうございました」
弥依はその時はすでにいつものフリ島の看板娘の顔に戻っていた。
この切り替えの良さ、遭遇するたびに関心を抱いてしまう。
「じゃあまた来まーす」
ライたちが店をでようとしたその時だった。
「ちょっと待ったぁぁぁぁっ!」
突然安っぽいヒーローのようなかけ声の後、扉が開かれた。
カランカラン。
現れたのは瑛だった。
しかしいつもと雰囲気が違う。
「あはゃー、これまたすげー展開だなぁ」
「樋野君どうしちゃったんですか!?」
モテたくて伸ばしていた髪。
それをばっさりと切り、剪定済みの植木のようにすっきりさっぱりな短髪の爽やか少年がそこにいた。
「こいつマジだな。なぁ弥依、モテるのも罪だと思うけど?」
「へ?何がですか?」
弥依は天然だから気づかないんだろう。
今、目の前にいる男がこの夏に賭けているということを。
「もう今までの俺じゃない、この夏を青春という名のエメラルドグリーンに染めてやるぜ!」
青春という名のエメラルドグリーン。
それはもはやただの爽やかな緑色でしかない上、この男は一体どこに行こうとしているのか。
「俺も連れてってくれ、ひと夏の冒険によ。なーに、山なら俺に任せな。大自然が俺たちを待ち焦がれてるぜ」
誰かさんに負けず劣らずなほどの恥ずかしい台詞。
いつもなら現実に引き戻される側の煌がめずらしく今回はライの役を買って出る。
「あのね、僕達が行くのは海だからね」
あれほどまでに格好つけていた瑛の顔がみるみるうちに間抜け面に変わっていった。
「……えっ?」

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21:52  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

君がいた夏は

2008.08.02 (Sat)

今日は花火大会。


自分には関係ない。


だがしかし


打ち上がる大輪の花は


建ち並ぶ屋根の隙間を縫って


大空いっぱいに咲いていた。


わざわざ出向かなくても


家の窓から花火を目にすることができる。


これなんて幸せ?


まぁでも


いちばん大事なことは


夏の夜、高々と打ち上がる綺麗な花火を


どこで見るかということではなく


誰と見るかということ。


なんつって
23:08  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

そうだ、神戸行こう

2008.08.01 (Fri)

8月1日
今日は予定していたオープンキャンパスの日だった。
開催時間は13:00~17:00
しかし自分はそれをうっかり忘れていた。
それに気付いた時間 10:45
あっ……。
背筋がゾッとする感触に襲われた後
暑さのせいなのか、焦燥のせいなのか
全身から汗が流れるのが分かった。
今ならまだ間に合う。
そう思いながらインターネットを開き、詳細を調べた。

開催場所 神戸

あっ……。
今度は予想とはかけ離れた答えに体に寒気が走った。
ここからならまず時間には間に合わない。
どうする? もう止めとくか?
もういいっか。
こうして自分は諦めることとなった
筈だった。
10分後、自分は駅にいた。
なぜここにいるのか分からなかった。
ただ、覚えているのは
行かなくては、という妙な責任感だった。
自分が行く先に今回は連れはいない。
そして自分は電車に乗れない。
いつもは友人がいるから
付いていくことが多い。
だが今は独り。
とてつもなく不安であった。
行動を起こさぬ者に利益はない。
そんな言葉を自分じゃない誰かが心で呟いたような
ある意味二重人格的な衝動に突き動かされ
行き先の切符を買い、電車に乗った。
春に甲子園に行った時のことを思い出す。
おそらく次に乗換えがある。
……乗り換え?
それは自分にとって不安の権化たるものだった。
揺れる車両。
そのせいなのかそうでないのか、感情も揺れ動く。
そしてその駅に着こうとしていた。
もうだめだ。
あぁ神よ、私は全力を尽くした。
考えても見ろ、かつて私は諦めようとしたのだ。
それでも私はここまで来たのだ。
これ以上私に何を求める?
絶望の淵に立たされたメロスよろしく
いっそのことここで崖の上のポニョでも見て帰ろうとしたそのときだった。

神戸行きへのお乗換えは5番乗り場からお願いします。

その車内アナウンスが神のお告げに聞こえたのは自分だけだろうか。
階段を駆け下り、神の祭壇たる5番乗り場へ走り
出発寸前の車両に駆け込んだ。
(注意)駆け込み乗車は危険です。
そしてその中を見渡して見ると、なんと

し、し、知り合いが……!

その知り合い(生徒会の仲間、もはや友人)は3人で来ていて
ひとつ空いていた席を快く譲ってくれた上に
今の自分には天使の施しに匹敵する飴玉(三ツ矢サイダーのやつ)を頂いた。
さらに聞くところによれば行く先はほぼ同じらしく
砂漠で見つけたオアシスさながらに心が潤された。
そんな至福の時間に揺られること30分。
神戸に着いた。
彼らとはここでお別れとなったが
俄然強気を取り戻し、三宮での市営地下鉄への乗り換えを難なくこなし
目的地目前まで到着。
しかし、戦いはここからだった。
こっからどこへ行けばいいのか分からない。
もう自分には思い切れることしか出来なかった。
おそらく自分と目的地が同じっぽい人について行った。
するとなんだかよく分からないがあっけなく着いた。
時間は13:30
多分大丈夫だろう。
キャンパスに入り、受付をしてから説明会場に走った。
するとちょうど説明中らしく、タイミングとしては絶妙なものだった。
その後のキャンパスツアーには澄ました顔で悠々と参加した。
つい1時間前の表情は跡形もなく消えていた気がする。
こうして自分はオープンキャンパスを終えて
完全に把握したルートを辿り、帰ってきた。
誰かの武勇伝ではないが、地元が小さく見えた。
今ならどこへでも独りで行ける気がする
……多分。





結果論

何事にも事前に確認することが大事。
分からないことはしっかり質問すること。


って当たり前過ぎるじゃねーか。

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22:08  |  軽音活動とか  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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