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軌跡を辿って  第9回

2008.05.31 (Sat)

夕方のチャイムが鳴ってなお明るい空

オレンジと紫の入り混じった幻想的な世界を見上げながら

にわか雨でも降ったのだろう雫を背覆った草むらから聞こえる

蛙の歌を聞いていると

知らないうちに夏になっているんだなって

少し冒険心を掻き立てられるような気持ちになる


今月はいろいろダメだった。

書いた詩のどれもが中途半端だったし

小説のほうも読み返すと

なんだか嫌な気分になった。

中間考査があったから専念できなかった。

それだけでは説明がつかない気がする。

それが終わって今でさえ

思いつく言葉の数が少なすぎる。

被写体をより鮮明に見るためのズームは

それを代償に視野を奪う。

自分の思い描いた世界に反して

まるで鏡のように反転した文字が目の前に広がってしまっている。

いや、それどころか鏡にすら映らない。

ここに来て文学の難しさを知るようでは

本当に終わってしまったのだろうか。

それでも自分は諦めたくない。

言葉を綴り始めてからいろいろなことを知った。

自分はいろいろなことを考えている。

自分はそれを形にしようとしている。

そのためにはこんな言葉を使ってみたり

こんな視点から物事を見てみる。

それがたとえ間違っているとしても

見たことのない世界であることに変わりはない。

それがたとえ他人の求める世界でなくとも

自分の求める世界かもしれない。


自己満足という檻の中。

もう終わりにしようかと思う。

一度広い場所に出てみる必要がある。

所詮は井の中の蛙で

軽く踏み潰されて終わり……。

そんなことぐらい分かっている。

それでもずっと井の中では

本当に世界を知らずして終わる。

これから見るものは

とてつもなく巨大なものばかり。

怪我もすり傷程度ではいかないだろう。

だけど怖がらずに

一度大怪我して帰ってこようかと思う。

別に実際に致命傷を負うわけでもないし

最悪死にいたるなんてこともありえない。

だからひとつの決心がついたのかもしれない。


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テーマ : 物書きのひとりごと - ジャンル : 小説・文学

23:18  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

何かの一歩

2008.05.30 (Fri)

SCHOOL OF LOCK!&幻冬舎の十代文学新人賞「第1回 蒼き賞」


これになんとなく応募しようかと思っています


別に大賞取りたいとは思っていませんが


自分に自信をつける意味でやってみようかと思います


テーマの「世界が終わる夜に」


……難しいです


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20:41  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

夜風に誘われて

2008.05.28 (Wed)

日付が変わるか変わらないか


真っ暗な廊下を部屋から漏れる明かりを頼りに歩いた


ひゅうっと後ろから風がやってきた


さっきまでいた部屋が暑かったからか


廊下が寒かったからか


冷たく頬を撫でた


すぐに振り返ったが


窓は開いていなかった


それでも確かに空気は動いた


小さな窓に歩み寄り


ゆっくりと窓を開けた


ひゅうっと夜風は自分を突き抜けた


やっぱりか


外はずいぶんと強い風が吹いていた


わずかな隙間から吹き込んでいたようだった


とてもいい風だった


それでも自分はすぐに窓を閉め


深夜のすきま風を浴びた


夜が明けるまでずっとずっと


吹き続けていて


夢の中にまで吹き込んでいた気がする


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21:56  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

夕日の背中

2008.05.26 (Mon)

下校のチャイムが鳴った時


自分はちょうど駐輪場にいて


今まさしく帰り道を疾走しようと準備をしていた


そんな最中にチャイムが鳴るもんだから


母親に勉強しなさいとせかされて


今やろうと思ってたのに、なんて言う小学生よろしく


自分は駆け足で自転車を押しながら校門を出た


この時間に帰る人はそれほど多くない


部活をやっている人たちにこのチャイムは関係ないし


関係ある帰宅部の人たちはとっくに帰ってしまっている


前者にも後者にも当てはまらない自分は


1ヵ月後の文化祭の準備に追われる生徒会の一人だ


成り行きでこの場にいるせいなのか


それとも慣れない仕事に取り組んでいるせいか


なんだか変に疲れた


帰り道を彩る夕日はずいぶん高い


それは夕焼けと呼ぶに相応しいのかどうか


そんな哲学めいたことを考える前に


自分の頭の中は今日のことがフラッシュバックしていた


学校に来てすぐに暑いと脱ぎ捨てた上着


隣の女子の横顔からその奥の友達の後姿


そしてそのさらに奥の窓から見える青い空


昼休みに話したしょうもない話


テストの結果


わずか15分足らずの中に詰め込まれた


今日という日のダイジェスト


タイヤとアスファルトの擦れる騒音をバックに


一瞬一瞬への後悔と反省のループ


車輪の回転数と心で呟いた言葉の字数


どっちが多いのだろうか


下校という一見単純作業な行動は


自分にとっては無限に入り組んだ脳裏の迷路を解くようなこと


校門を出る時、早く帰りたいと思っていたはずなのに


家の玄関に入る時、もう着いてしまったと思っている


それと同時にフィルムはプツリと途切れる


そして再び今を見始める


今日の晩飯、なんだろう


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23:14  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

巡り合わせ

2008.05.25 (Sun)

貴方を見ているだけで


私は何も要らない


たまに目が合うだけで


言葉なんて要らない


白いブラウスに身を包んだ


貴方の小さな体と


そよ風になびく


肩ほどの髪を


そっと抱きしめたいなんて


瞼の裏でも思わない


少なくとも私は……


貴方は夢の中にいた


日向のような微笑に


私もつられて笑った


さえずりのような貴方の声に


少し耳を傾けたなら


目覚まし時計が鳴っていた


貴方はどうして私の中に現れたの?


望んだのは私じゃない


運命というもう一人の私


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22:56  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

アメイロ

2008.05.24 (Sat)

久しぶりの雨が降った


そんな時ってなんだか


傘を差して出かけたい


って子供みたいかな?


少し大き目のビニール傘


一人で入るにはもったいない


一緒に入る人探して


水玉の中を旅しよう


しとしと はじける雫


しとしと 伝う涙と


どっちが先に止むのかな


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23:47  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

うん、走って行く

2008.05.23 (Fri)

皆さんお久しぶりです。


一週間のテストを終えて帰ってきました。


これからまたどんどん更新していきますので


よろしくお願いします。




ここ数日で何気なく書き溜めておいたものです。


moonlight


レモンキャンディ


1秒の幸せ


強がりは弱がり


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13:06  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

moonlight

2008.05.23 (Fri)

私が世界に「おやすみ」と呟くと



君は僕に「おはよう」とささやく


私が灯を消したなら


君は淡い光で見守ってくれる


今夜はいい天気だね

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12:59  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

レモンキャンディ

2008.05.23 (Fri)

レモンってどんな味?


キャンディしか食べたことないから


本当の味なんて分かんない


甘酸っぱいって言うけれど


たまに悲しい顔をしている


君に出会ったなら


コーヒーみたいに


苦いのかなって


少し赤く染まった笑顔の


君に出会ったなら


リンゴみたいに


甘いのかなって


やっぱりよく分かんないや


本物を食べたことはないんだから


丸かじりしたいとも思わないから


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12:58  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

1秒の幸せ

2008.05.23 (Fri)

僕は今しか見たくない


楽しかった思い出も


辛い過去も


今この瞬間には


遠く遠くて届かないほど


小さく小さなものだから


将来の夢も


大きな理想も


目の前で起こることには


淡く淡い蜃気楼で


脆く脆いものだから


僕は今しか見たくない


僕は今しか見たくない


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12:58  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

強がりは弱がり

2008.05.23 (Fri)

叶わないよ?


叶わないよ


初めから諦めがついているから


切なくない?


切なくない


ずっと通ってきた場所だから


独りだよ?


独りだよ


かっこつけるよりは飾らないほうがいい


テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

12:57  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

一週間後で待ってる

2008.05.15 (Thu)

2年からはテスト勉強を真面目にやろうと思います


少しの間更新できませんがよろしくお願いします
23:45  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

前だけを

2008.05.13 (Tue)

静まりかえった校舎


停滞する空気をかき回すように


全力で駆け抜ける


私たちはいつまで少年でいられるだろうか


雨粒はじける帰り道


跳躍する水滴にぶつかりながら


カバンを頭上に駆け抜ける


私たちはいつまで少女でいられるだろうか


夕闇に広がるチャイムの音色


吸い込まれるようにして


ゆっくりと


螺旋を描いて消えてゆく


行き着く先を見つめても


私は何にも知りはしない


行き着く先を目指すなら


私は何かに逢えるのか


21:12  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

no life no colors

2008.05.12 (Mon)

世界に光のような白色が無かったのなら


僕たちは「始まり」を知らなかっただろう


世界に晴天のような水色が無かったのなら


僕たちは「心地よい」を知らなかっただろう


世界に若葉のような緑色が無かったのなら


僕たちは「優しい」を知らなかっただろう


世界に向日葵のような黄色が無かったのなら


僕たちは「幸せ」を知らなかっただろう


世界に海のような青色が無かったのなら


僕たちは「悲しい」を知らなかっただろう


世界に夕日のような橙色が無かったのなら


僕たちは「希望」を知らなかっただろう


世界に月が太陽から主演を奪う刹那の紫色が無かったのなら


僕たちは「求める」を知らなかっただろう


世界に惑星のような赤色が無かったのなら


僕たちは「尊さ」を知らなかっただろう


世界に闇のような黒色が無かったのなら


僕たちは「終わり」を知らなかっただろう

21:50  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

恋愛について

2008.05.10 (Sat)

恋ってなんだろ?


高校になってからよく思う


周りには彼女とかいる奴がたくさんいる


去年は多少なりとも羨む気持ちがあって


焦る気持ちもあった


けど最近はそれすらなくなってしまった


どうしてもしなければいけないことでもないと思う


それより大事なことって他にある


自分の中では優先順位が低くて


ずいぶん下に埋まっている


でも恋愛に興味がないといえば嘘になる


全く彼女が欲しくないわけではない


一緒にいるってどんな感じなんだろうか


デートってそんなに楽しいの?って


恋愛自体に興味があるというよりは


恋愛をしている時の感情に興味がある


そこから生まれる考えだったり


そこから今まで見てきたものが違う視点から見えたり


今の自分では決して得られないものがある気がする


そしたらすごく気持ちのこもった恋の詩とか歌詞が書けると思う


そんな理由で彼女欲しいとは言えないし


順序が間違っている


普通は人を好きになって


その人に告白して付き合い始めてから考えること


数学で答えが分かっていても解法が分からなければ解答にならない


ゲームソフトを持っていても本体がなければ遊べない


それと同じ


だからといって無理やり好きでもない人と付き合うのは間違っている


自分の知る限りでは


なんだか勢いだけで告白して付き合い始めて


いつの間にか自然消滅っていうのがあった


それはただ単に互いに傷つくだけだと思う


他には誰でもいいからとりあえず告白してって


プライド捨ててまでいらない


第一そこまでしてもできなければ最悪である


実際その人は全戦全敗


本気で好きになった人と付き合いたいと思う


それで本気で好きな人ができないからこのザマなんだが…




散々書いておいて最後に言うのもアレだけど


ただ自分が恋愛に対して臆病なだけかもしれない


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23:02  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

麗麗 -ライレイ- 第4話

2008.05.09 (Fri)

一見非の打ち所がない彼女に話しかけることが、
変なプライドが働いて出来なかった。
それがどうしたことだろうか、レイは不覚にも忘れ物をした。
そしてライに見せてもらうように要求してきている。
しかもとびっきりのお嬢様スマイルを添えて……
正直可愛い。
煌や瑛なら鼻血ものに違いない。
これが俗に言う‘萌え’てやつなのか?
ライは今考えたことを脳内でしわくちゃにした。
せっかくのチャンス。
色気にやられて失敗しましたじゃあ面目丸つぶれである。
ライは天使の微笑みに、獲物を見つけた肉食獣のように口元に小さな笑みを浮かべた。
そして彼が口を開いた時、レイは天使から普通の人間に成り下がった。
「嫌だと言ったら?」
その言葉はレイにしか聞こえていないなずだった。
それなのに教室全体が凍りついたような感触に襲われた。
レイの表情がくっきりと変わるのが見えた。
瞳が見開かれる音が聞こえてきそうなくらいだった。
少し驚いたような顔をした後、寂しげにライから目を反らした。
「そう……ごめん……」
助けを求めてきた少女に手を差し伸べるどころか、蹴落とそうとしている。
誰がどう見てもライは悪人。
可哀想だったかもしれない。
こんな展開になるとは思っていなかった。
普通こういう場面ではあっさり机を繋げる。
頼んだ側は八割方イエスの返事が返ってくると考える。
頼まれた側だってよほどのことがなければノーとは言わない。
だが返事はノー。
同じ『叶田 麗』であることが少し気に入らなかった。
しかもそれを全く気にしないことが尚更に。
レイは何も悪くない。
悪いのは十中八九ライだ。
少しからかうつもりだったのに、彼のエゴのためだけにレイは傷ついた。
ライはそんな罪悪感に飲まれそうになった。
「嘘、ほら」
ライは自分から机の両端を合わせ、教科書を中心にポンと置いた。
怒っているだろうな。
ライはしばらくレイを見ていたが、やはりこっちをむこうとはしない。
「悪かっ――
謝罪の台詞は不意にレイと目があって遮られた。
そこにあったのは悲しげな少女の顔ではなかった。
最初と変わらないお嬢様スマイル。
しかしそれは皮肉を覚えていた。
天使の微笑み・・・・・・いや、小悪魔の嘲笑と言ったほうが正しい。
自分の口がひきつるのが分かった。
余計なことをした。
どうして自殺行為であることにもっと早く気付かなかったのか。
それを反省するより先に、レイの口が開いた。
「叶田くんって子供だね」
やられた。
からかうつもりがからかわれた。
レイはライの心を読んでいるようだった。
勿論あり得ない。
おそらく以前にも同じことをされたのだろう。
一瞬の隙を突いたこの行動が、まさかの二番煎じ。
そのことは失敗したライに追い討ちをかける。
あの表情の切り替えを誰が演技だと思うだろうか。
純粋な微笑みを壊すのは誰だって気が進まない。
ためらいを押し倒した先には、本気で落ち込む横顔が待っている。
そんな男子ならそっと抱き締めてやりたくなるような少女の姿を見たら、自分の行いを後悔するのは当然だ。
彼女はライが返事した瞬間から、もしくは話しかける前からこうすることを決めていたのだろう。
可愛い顔して恐ろしい女だ。
綺麗な花にはトゲがある。
まるでこの言葉の再現シーンのような結末。
ライは教科書をレイの方へ押しやり、机にうずくまってしまった。
煌や瑛には絶対に黙っておこう。
「コイツ……。」
そう呟いた後、レイが小さく笑った気がした。




前回と少し変わってますが気にしないでください


小説とは本来こういう感じかなっと思ってこんな形にしました


話がなかなか先に進まないのは相変わらずです


第4話と銘打ってますが実際に2話ぐらいなんじゃないかって思います


ですのでそこを突っこむのは勘弁願います。


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21:04  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

恋すると

2008.05.07 (Wed)

奇跡と奇跡が重なって


生まれる奇跡


僕と君が出会って


生まれる恋


僕は一億人から君を見つける


君は一億人から僕に見つけられる


愛した分だけ好きと言う


愛しい分だけ好きと書く


笑顔の数を覚えながら


涙の数を忘れる


23:56  |  黒歴史  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

麗麗 -ライレイ- 第3話

2008.05.05 (Mon)

「よっ!元気にやってるか?」
「まぁな、てかお前どうしたの?」
平和な昼休み。
新学期が始まって1週間。
何か生活に変化があったかといえば恐ろしくない。
唯一変わったことといえば、謎の転校生、レイがやってきた程度だろう。
だがそれはライにとって大したことではなかった。
転校生がやってくることぐらい別にめずらしいことでもない。
実際ライ自信も転校を経験したことがあるから尚更だろう。
それでも他の連中は流れ星を見るくらいの確立で考えているのかもしれない。
「すげぇ美人が来たんだろ?で、どの子よ? もしかしてあの子か?」
ライとの軽い挨拶をすぐ隅にやり。
中学生が帰り道に如何わしい雑誌を見つけたときのように
下心むき出しでがっつく少年は 樋野 瑛(ヒノ アキラ)
1年の時にライと同じクラスだった。
身長はややライより低い。
モテたいがために髪を伸ばしていて今は肩に掛かろうかという所まで差し掛かっている。
だがそれが裏目に出ていることをライはあえて教えない。
「煌の奴がさぁ、ヤバイヤバイって言うから俺が吟味にやってきたってわけよ」
「へぇー」
瑛がここにやってきた理由なんかより、ライにとっては購買部で買ったアイスが当たりかどうかのほうがよほど重要だった。
「おぉ!アッキーじゃんか」
似たもの同士の煌が焼きそばパンを両手に走ってきた。
「ったく獲るの大変だったんだからな。俺が奮闘している間にアイスだけ買って戻りやがって。ちょっとくらい待っててくれてもいいだろうが」
ライは笑いながら「溶ける」と言って焼きそばパンを代金と引き換えに受け取った。
「ところで我が戦友、煌くんよ
例の転校生っていずこに?」
瑛は煌の肩を叩きながら教室を見渡した。
「彼女ならほら、あちらにいらっしゃいますよ」
煌も瑛と同じようにおどけて屋上に通じる階段を指差した。
「何!あそこか! 待ってろよ麗しの転校生」
階段に吸い込まれるようにして一人のバカな男子高校生は走っていってしまった。
「いいのかよ」
「いいのいいの、ライバルは少ないほうがいい」
煌は声を潜めて言った。
レイはずっとライの隣の席にいた。
そこでずっと読書に勤しんでいた。
今のやりとりは確実に聞こえていたはず。
それとも文字を追いかけるのに必死で聞いていなかっただろうか。
どちらにしても彼女は相手にしようとはしないだろう。


5限目が始まる前に、ライはシルバーフレームの眼鏡をかけた少年の机の前にいた。
「全くお前はずっとこれだな」
「いつもありがとさん」
ノートの答えを必死に写しながらそう言った。
「今度からは金とってもいいんだぞ」
里伊 美鶴(サトイ ミツル)は冷静にレンズ越しにライを見つめながら軽い脅しをかけた。
ライは少し眉間にしわを寄せてご勘弁と言うように手を軽く横に振った。
「お前次からは叶田さんに見せてもらえ」
「は?」
「彼女、前の学校ではなかなかの成績だったらしい。それになんだかんだでお前が彼女に近づきやすい。席も隣だし、名前の件もあるからな」
「お前なんでそんなこと知ってるんだよ」
「情報とは常に手に入れるためにあるんだ」
美鶴はくいっと眼鏡を指で押し上げて少し笑った。
彼なりの冗談のつもりだろうが、普段のキャラからしてあまり冗談に聞こえないところが怖い。
それにわざわざレイを話に持ち出した時点で、悪意に満ちている気がしてならない。
ライは思うこととは反対に
「そんなことすりゃあ煌に恨まれる」
同じような冗談で返したところでチャイムが鳴った。
ライだって彼女がどんな存在なのか全く知りたくないわけではない。
ただ常に完璧な風に見えるレイに、自分から話しかけるのは負けた気がする。
煌ならここで様々な戦略が浮かんでいるのだろう。
ただそこまでしたいとは思っていないし、そんなことのためにキャラを崩すのも嫌だった。
しかし運命とはあまりにも急展開なものであった。
英語の教師がチョークを持つのと同時に、天使のような声は初めてライに話しかけた。
「教科書見せてもらっていい?」

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King Box 予告

2008.05.04 (Sun)

僕たちはただ


他愛もない日々を送るだけでよかった




これって何かの撮影みたいだな


私達・・・どこで間違ったの?


本当に必要な奴だけが生き残っていくんだ




文化祭の買出しで


学校近くのホームセンターにやってきた3人の高校生


1ヶ月前、広告もなく突然建設が始まり


わずか1週間足らずで完成したという


謎の超巨大ホームセンター


King Box


カートに大量の用品を詰め込み


レジに向かおうとした時


頭上から聞こえた爆発音


それは始まりのファンファーレに過ぎなかった


逃げ惑う人々


湧き上がる悲鳴


不気味な黒い影


不意の混乱の中


人間は生き残るためだけに


どこまで犠牲にできるのか


友情 愛情 家族


どんなに堅く結ばれた絆でさえも


絶望の前には脆く崩れ落ちてしまうのか




どうする? これ


なんとなく思い描いてるけど


なんか自信ない


今日ホームセンターに行って


いろんなもの見ていたら


なんでも武器に変わってしまうんだなって


子供みたいなことを考えて


それが発展した結果がこれで


戦いというよりは


その中で変化する心境のようなものを書いてみたい


どう?


発想がありきたりっていうかガキっていうか


自分は嫌いではないけど


皆さんはどう?


ただ、練習がてらに書いてみるのなら


いいかなぁって


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take a rest please

2008.05.03 (Sat)

ちょっと休んだら?


君頑張り過ぎ


ずっと画面と向き合ってるじゃん


外 こんなに気持ちいいよ


いい風 一緒に浴びようよ


いいじゃん たまには


どんなに完璧にしていても


君が壊れたら意味ないよ


日向があるから木陰があって


仕事があるから休みがある


一息入れることに


理由なんか要らないよ


だからそこで待ってて


コーヒーでも入れてくるから





GWです


皆さん予定はありますか?


長期の休みがあるたびに思います


休暇ってすげぇ大切って


いらないって思う時もあります


けどやっぱり必要ですよね


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楽しんだもん勝ち

2008.05.02 (Fri)

文化祭、何やりますか?


この一言が7限目の始まりだった


文化祭ってのは10月くらいにやるのが普通だが


普通じゃないのが我が校なのだ


しかしこの学校最大のイベントが楽しいのは普通だ


去年は驚いた


焼きそばの屋台だったり


お化け屋敷だったり


巨大な展示品だったり


こんなのはテレビだけだと思っていた


これぞ青春などとほざいていたのは記憶に新しい


さて今年は何をやるか


去年は劇をやって見事に賞を獲った


別に獲れなくても楽しかったことに変わりはないが


自分は今年も劇がよかった


だが天文学部がない今


展示でプラネタリウムっていうのも捨てがたい


どうする?


この時あることを思い出した


自分は生徒会だ


それくらいこっちでもできる


となると


今年も劇をやろう


2-1は役者が揃いすぎている


このメンバーでやらなければもったいない


そして自分は劇を提案した


賛否両論なのは想定内だった


劇か展示か


黒板に正の字が書かれていく


数は展示のほうが多い


劇に票が入るたびに


おおっ!という歓声が起こり


逆に展示に入れば


あぁ~っと落胆した声が広がる


言っているのは劇派の男子


こういう場面でも盛り上げようとするところが


ますます劇に向いている


結果は展示の方が多い


多数決ならまず勝ち目がない


だが多数決で決めないのがうちのクラス


討論会を行うこととなった


目立ちたがりとハジケたい人で構成された劇派


対して、めんどくさがりとシャイな人とどうでもいい人で構成された展示派


劇派
せっかくのチャンスだから
3年ではできない
劇はやっている方も楽しい



展示派
楽だから
劇はリスクが高いから



発言的には劇派が優勢だった


何よりこっちは勢いがあった


その思いは相当なものだったらしく、無党派組を動かした


やっぱり劇にします


みんなの意見を聞いていたら劇やりたくなりました


展示派にいた人たちが一斉に寝返り始めた


結局劇が圧勝して


自分は今年も劇をすることとなったのだ


ただ少数となってしまった展示派の意見も尊重しなければ


彼らには裏方を最優先すべきなのだろう


何やるかは決まってない


現代版サザエさん?

 
花咲一寸法師?


どの意見も没だろう


今回は脚本書いてみたいなぁなんて


思ってたり思わなかったりである


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