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Welcome to Red×Radio

2013.09.25 (Wed)

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               Red×Radio


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趣味:ギター/弾き語り/邦ロック/V系/詩/バスケ/帽子/だて眼鏡/CODシリーズ






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05:34  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

鉄格子、外れた

2011.03.24 (Thu)

星の見えないこの街で


少し大人になった気がしていた


車両の行き交う音、サイレン、雀の囀り


は、聞こえない


喧騒を楽しみ方を忘れてしまったのは


最深部の傷が癒えたからなのか




私がアイツを殺した夜


最後の台詞は「よかったね」


鉄の匂いが好きだったのはきっと


血の通わない存在だったから


毒を吐き尽くした蛇が静かに


ドブの中へと消えていった後


「再生」という字に「スタート」とルビを振ったら


朝は突然、やってきた




思い出したのは逃避行の理由


研ぎ澄まされていたナイフ


それは錆び付き、もう使い物にはならない


思い出したのは逃避行の結末


足りていなかったのはカルシウムではなくて


校則を破る思考だった


足掻く事が無駄だということを


足掻かずして証明しようとした罰がそう


恥の少ない青春時代!




灯台もと暗し、距離感が掴めない


怖がることだけは今も変わらずに


根を張り芽を出し花を咲かせて種落とす


深呼吸すればまるで他人事のようで


モラトリアムに依存する価値もなかった


そら、月が見えているぞ
03:25  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

夏の終わり

2010.08.31 (Tue)

チリンリン、と揺らめく風鈴


遊び場の向こう側は忙しなく


夢から覚めてしまったような淡い切なさが


心ここに在らずと渦巻いた


雲は黒く立ち往生


夕立は期待はずれ、流れ落ちた蜃気楼は


次は何処へと向かうのだろうか




知らぬ間にかけていた色眼鏡を通して


見てきた景色はどれも繊細で


触れることさえ難しかった


壊れかけの教室がついに崩れることはなく


幾度となく足を踏み入れていた


右奥の席に座る彼らはもういない


みんなみんな、脱皮してしまったのだから




果てしない水溜まりの上


笑い声だけが響いている


コンパスを失った濃い霧の中


難破船にすがり付くようにして


騒音から避難していた


くしゃみから始まるものが見当たらず


小細工することを諦めた




目が覚めても夢はもう少し続く


期待と憂鬱を鞄に詰め込んだ少年少女は


一体何を見て歩いていたのだろうか


ありふれた毎日が嬉しかった


変わりゆく世界には落胆した


変わらない世界にも呆れていた


彼らの頼みを引き受けて


遠くへ、遠くへ行ってしまおう


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22:32  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

dbBは死んだ

2010.08.28 (Sat)

夜の散歩に出掛けた際に


無数の小さな光たちは


私を少年時代へと連れていく


できるなら、ここへ来ることは避けたかったのだが


不意に遮っていったかつての残像は


無罪の色をしていた




つまらなかった平凡作業


気だるい目線の先は無人


許してほしいとはもう言わない


それは私も変わらないから


みえすいた嘘をついた貴方は


綺麗すぎる白だった


あからさまな言い訳をした貴方は


どうしてあんなに醜かったのだろうか


再び交わるというのなら


トラウマのひとつくらい持っていっておくれよ




開かれない同窓会と


砕け散った青春の面影は


ルールのせいにしてやってもよかった


信用していたガラスの空間は


ひび割れて腕を傷つけ続けた


責め立てるつもりはないけれど


影は今でも暗くなっていく




貴方はすでにこの世界にはいない


私もまたあの世界を離れて


何もなかったことにした


積もり積もっていた言葉たちは


遠くのあの日に腐り果てた


もうすでに空は青い


冷たい風が吹き始めるころには


思い出すことさえ退屈でありますように


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08:44  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

バタフライ・エフェクト

2010.08.24 (Tue)

夜の海へ飛び込んだように


目の前の景色が滲んでいる


零れ落ちてゆく星を見上げれば


私はこんなにも小さい


打ち上げられた空き缶と海藻


錆に絡まる濃い色合いが生々しくて


気づけば思いきり蹴り飛ばしていた




その赤い目は何を見つめているのかと


化学工場に問いただしたところで


返事はいつもと変わらず煙草の脂臭さ


手で振り払うのさえ億劫だから


街の方へと歩こうか


点在する自動販売機の明かりを


街灯に見立てながら




熱帯夜、耳を傾けることが増えていき


夏はついに終わってしまう


何気ないあくびの後に


明日こそ夕立が降ればいいのに、と


相変わらずの静かすぎるスケジュール


糸がプツン、と切れたように


帰り道を失くした




重低音が遠くで聞こえている


ニュースキャスターが淡々と読み上げている原稿には


きっと何も書いてありはしない


青白い光に照らされたコンセントは


サイケデリックへの入り口


耳から全身を伝う振動に揺さぶられて


今、懐かしいゲームを思い出している


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22:54  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

弱冷房

2010.08.22 (Sun)

時の価値を忘れてしまった代償に


時計しかない部屋へ閉じこもった


裏庭に咲いている白い花の名前を知らないから


切り捨てることの潔さを知ろうとすることで


丸くおさまると決めつけた


だから今、秒針の音がやけにうるさいのだろうか




気に入らないものを素因数分解してみて


最後に残る嫉妬の色は決まって


自分の好きな色だった


脆い心臓を隠しているのは


鋭利な骨と冷たい皮膚


左腕に走った痺れは


草むらで引っ掛かった蜘蛛の巣のように


柔らかく、焦れったい




重力にからだを預けて


小さな鼓動を聞いている


擦りガラスがガタン、と揺れて


かろうじて己がここにある


焦燥感に襲われて


肩を掻きむしることはもうないが


訴えかける悲鳴も秘密の暗号も


要らなくなってしまったようだ




誰かの呟きを暇潰しにする現在


他人事を深追いしてしまい


欲望が割れる音を聞いている


耳を塞いでも止まらない震え


夢見ることさえ馬鹿馬鹿しくて


自ら壊してしまおうか


口先だけの平行世界を


込み上げてくる高笑いを足場にしながら


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14:34  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

回想する二時間

2010.08.16 (Mon)





人混みは嫌いだけれど


夏祭りとか花火大会は好きで


満員電車の中、ギシギシと


大きな荷物を運んでく


かつて見知らぬ踏切だったあの場所も


乗り換えの合図となって私を急かす


十人十色を思い知ったからなのか


前を向いて歩いてゆける




肯定できる場所ができました


不純物は零、水底を確認している


いつでも素直に笑えてます


自分を繋ぐ鎖の色はオレンジ


冷房の真下で溶けた痛み


時も、風も、星も


みんなそれぞれの速度で流れてゆくのだから




笑えなくなるほどに騒いだ夏


むしろ疲れるほどに眠ったら


幻だったと思いたくなっていて


古きと新しきが一直線に並んだと錯覚した


昔の自分に「バカ野郎」って言ってやりたくて


今をただひたすら生きている




立ち方の癖を映した窓ガラス


大人になりたくて背伸びをしてみたら


いつの間にか高校球児は年下だった


歪な笑い声と共に


制服はレッテルと成り果てる


聞き慣れたアナウンスの終わり


ペットボトルのお茶をちょうど飲み干した


さあ、故郷へ帰ろう


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22:27  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

梅雨に咲く花のように

2010.07.02 (Fri)

光を切り裂いたカーテンの色は青く


寝癖はやっかい、目が腫れぼったい


母親が漕ぐ自転車の後ろにしがみつく派手なズボンの幼稚園児が


男の子なのか女の子なのか判別できない


それを何気なく追い越してみた時に


不意に夏の匂いがやってきた




屋上、窓、霧雨、白い無機物は今日も笑わない


落書きの中に隠した本音が


次に目を覚ますのはいつ頃か


前の席に座る男は自分の背中に書かれた


BATTLE FIELD PHOTOGRAPHER の意味を理解していなさそうだから


サイゼリヤの壁の天使と同じ表情になっていた




同一視、赤のテレキャスターは


ひずむ決断を感電させる


神経衰弱をするようにまばたき


目の前に現れて欲しいものは綺麗な嘘


期待するほど息苦しくて


油断するほど手にすることができない


空白で寝て起きてを繰り返して


やはりデジャブという過ちを探してしまう




公団住宅に隅へ追いやられた紫たちは


雨の降る場所ならどこでもかまわないらしく


すれ違いざまに故郷を思い出させてくれた


一つが埋まれば一つが欠けるけれど


一つが欠けても一つは埋まらない


それを補うことが自由の責任か


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22:20  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

散らかして、片付けて

2010.06.14 (Mon)





億劫な時間に堕ちた鼻声


飲み忘れた風邪薬はじっと息を潜めていて


嫌なことばかりを思い出してしまう


咳払いをする度に捨てられてゆく羞恥心と


塵も積もれば山となりゆく倦怠


冷房の真下で居眠りすることに少し戸惑った




誰かのためにと始めた仕事は


いつか、自分のためとなっていて


道に迷って途方に暮れて


もと来た道を引き返す途中で見つけた


初心者マークのアイデンティティ


絆創膏を貼りたくて怪我をした膝小僧は


勝手にしろ、とそっぽむいていた




転た寝を誘う阪急電車


乗り過ごす手前で背伸びした


知らない場所を歩くことが


怖くて仕方がなかった霧雨の中


わずか7年で微かな面影、新京極


行き交う制服の数が増え


売れない木刀を見かけることは遂になかった




お菓子を食べるだけ食べて


歯磨きをせずに眠りにつく子供のような


無邪気でやんちゃなやりとりに


にやついてしまうことに理由などない


仮初めの達成感に騙されて


諦めることを諦めることにする


長いようで短い道を、短いようで長い世界を


あの電信柱まで、と進んでいく


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00:22  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

大根役者のロックンロール

2010.06.08 (Tue)

足手まといなら、そう言ってくれてかまわない


貴方の自虐的なジョークを


笑ってもいいのか分からない


社会勉強を鋭角から睨み付けた1ヶ月前から


次から気をつけます、を連呼している


泥濘を避け続けていたせいなのか


若白髪は染め直しが必要らしい




助走を着けることは得意じゃない


その裏に必要なものがあることを知って


スニーカーの紐を結び直した


翼を持たない人はいつも


“飛べない”のではなくて“飛ばない”と半笑いで言っていた


逃げ足だけは早かったから……


と、勝機を見つけてはにかんでみたのは


出席番号が1番である理由になると考えたから




スキップしそうなくらい嬉しかった思い出を


再現しようと考えることは馬鹿げている


カモフラージュのつもりでかけている眼鏡を共通点にしたら


見えるものは少しでも違ってくるだろうか


とある四階の教室前で


わざとペンを落としてやろうかと検討中




幼稚な圧力に妥協してしまい


急ぎ足はさらに早くなった


やはりまた同じ景色を見ることになり


ため息をついた私の後ろでは


サナギが二匹、蝶になろうか悩んでいた


見守る気などはさらさらない


だがしかし、戦いから逃げたわけではなく


振り返れば、この距離はたちまち助走に変わる!


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23:32  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

アフターレイン

2010.05.27 (Thu)

眠らない窓の瞼を無理矢理閉じてから


物干し竿に明日の天気を聞いてみる


コンビニで買ったビニール傘は


骨が一本折れてしまい


それでも黙って使い続けるせいなのか


ずぶ濡れになりたがっていると思われているらしく


答えを教えてはくれなかった




買わない宝くじは当たらない


その前に買い方が分からないと愚痴ってみても


大きくなるのは夢ばかり


あるだけの小銭を握り締めて


自転車で走り去ったこの道は、アスファルトには


まだ黒い染みが残っている




話の内容はどうでもいい


秘密を隠すなら、箱の中ではなくて


その箱の模様に紛れ込ませる


裏返った声のお礼はもう


微笑みだけでは隠せなくて


初めからそうだったように振る舞った


あくびを合図に降り始めたにわか雨


壊れた傘でもないよりまだマシ




住宅街を抜ける近道は


かなり使いこなせるようになってきた


サイレン、二人乗り、駐車禁止


自分には関係ないはずなのに


他人事ではなくなってきている


夜更かし、罵声、新聞配達


この街の朝、光には


いつでも雨がよく似合う


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00:41  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

ブルー オ ア ブルー

2010.05.16 (Sun)





古びた電話ボックスの中にあるタウンページに


妙な親近感を抱くようになり


気付けば少しおせっかいな人になっている


大量にばらまかれたレジュメには


不気味な挿絵が載せられていたけれど


その絵が示すものはストレス社会に対する皮肉というものだったので


それが何となく嬉しかった




昼前の交差点に出くわした


ただでさえ交通量は少ないけれど


晴天の下、この日はやけにほのぼのとしていて


通りかかった幼稚園の窓から聞こえるお遊戯のピアノ伴奏が、♪が


ポン、と前頭葉で跳ねている




浅瀬ではしゃいでいた記憶は


出来ればなかったことにしてほしい


水溜まりに反射した点滅するランプは


時に焦らせて、時に宥めてくる


自分とそれ以外の境界線を踏んではみたが


そこからの一歩はどこにもなかった


いつまでも寂しがり屋な魔法使いの


得意なものは愛想笑いなんだとか




人混みは嫌いではないけれど


群がることを肯定できない


ただそれが苦手なだけで


笑うことを制限される


気がつけば、活字を読む機会が増えていて


開架閲覧室と地上波初登場を線で繋いでいた


同じ穴のムジナという言葉を辞書で調べてしまったので


これからは、偶然を装うことにしようと思う。


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東梅田駅8番出口

2010.05.04 (Tue)

中洲に立ち止まった時間


初めてなのに何故だか懐かしくて


辿った記憶の終着点には


少年が笑いながら花を引きちぎっていた


涙腺をどこかに落っことしてしまったことで


確かに愛は死体となった


反対側の車線に見つけたカーキ色は


自分に少し似ているような気がしてならない




改札口の向こう側では広告だけが楽しそうにしている


暗がりから逃げているのか、あるいはそこへ向かっているのか


どちらにしてもホームの床は汚くて


乗換のための通路は体感温度が2℃低い


エスカレーターの右側に立つ人達は


ほとんどが重たそうな荷物を抱えていて


ポケットに手を突っ込んでいた私は


中の切符が少し折れ曲がっていることを気にしていた




甘い匂いの先は洋菓子店


乾いた音の先はストリートミュージシャン


並木道は汗ばむ陽気をすりおろし


四車線の道路はいつまで経ってもやかましい


青春の無駄遣いだと言いたくなって


近頃は夢を見なくなったことに気付く


レールから解放された代わりに


鍵のようなものを落としてしまったのかもしれない




まばらな光はずっと遠くまで


ガラス越しに掴もうとしてすぐ止めた


ここには全てが揃っているだろうけど


欲しいものは特に思いつかない


ICOCAで再び改札を抜け


イヤホンと一緒に周りから孤立すると


夜は、途端に短くなっていった


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23:18  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

C館の窓辺より

2010.04.28 (Wed)

大阪に引っ越してきてから


足元を注意深く見るようにはなったが


以前のように、空を見上げることは少なくなったかもしれない


目まぐるしく流れていく時間に憧れて


気付けば270円の足に依存している


揺れる緑はいつでもどこでも


通行人を慰めていて


完全に染まりきれない私はそこにいた




つまらない正午に目を覚まして


終わらない夜に身を預けた


濁りのない叫び声を聞き続けて


減らないドリンクで頭を冷やしていた


薄明るい午前五時の高架下にサヨナラしたら


ファミリーマートのチーズバーガーの味に安心していた




仮眠する内環状線と隣り合わせ


本棚の整理が出来ていない図書館は


定休日であることに油断した


遠回りから生まれた偶然は


週一のカリキュラムと大して変わらないのに


小さな幸せの意味を知ったような気にさせてくれる


ここへ探しに来たものは、喧騒ではなくて心臓




大阪に引っ越してきてから


周りを見渡すようにはなったが


以前のように、空を見上げることは少なくなったかもしれない


風当たりの強いメインストリート


独り歩きに少し疲れてしまう


人工照明の切れ間から


あれは、ぼやけた三日月だった


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00:15  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

温度差

2010.04.24 (Sat)

紆余曲折ありまして


人は笑っているのでしょう


紆余曲折ありまして


人は泣いているのでしょう


紆余曲折ありまして


大人の意味を知るのでしょう


紆余曲折ありまして


ここにいる意味を確かめるのでしょう




水と油


混ざらないと分かって一緒にした


その二つの境目をどうすることも出来なくて


逃げ出した


何もなかったかのように振舞って


自然消滅に期待している




広すぎる街


何も知らない私は蛙


水道料金の支払い方法


TSUTAYAでCDを借りるためにはどうすればいい?


あれこれ適当に手を伸ばしていたら


擦り傷切り傷できていて


大して痛くもないけれど


傷がしばらく消えないことに変わりはない




煙草の煙を好きになれない


それが私を引き止めるのか


楽しい嘘ならついても許される


それが妥協というやつなのか


針で開けた穴から差し込む光


それを情けと世間は呼ぶのか


欠陥部品の切り離しに成功


そう、それは再出発


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11:49  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

discarded

2010.04.18 (Sun)





散らばってしまった僕は


群がることが得意でないと気付き


とたんに鳥肌が立った


逃げ出したとして行き場を失うだけで


秒針がもう少し早く回ればと言ってみたところで


掬い上げたものは、既に零れ落ちている




多少の痛みなら我慢できた


それを感じさせないようにしようとした優しさを


四捨五入できなかったせいか


かえって痛みが悪化した


頑丈に鍵を掛けて生活していると


施錠を忘れた時が最も怖くて


やはり逃げ出せずにいる




甘かったり、しょっぱかったり


様々に味付けされた水に浮かんでいれば


それで満たされた気になっている


コップに注がれる量には必ず限界があり


溢れたものは捨てられる


ラベルを貼られることで


幸せを語ることが出来るらしいが


そんなもの、どこを探しても見当たらない




もう一度、笑顔というものが欲しくて


人混みに紛れて聞き耳立てた


誰から誰へ飛んでいったのか


いずれにしても受け入れられなかった


電信柱へと突き飛ばされた時はまだ余裕があり


諦めて帰ることは充分出来た


突っ立っているだけで得られたものは仮初め


書きかけの日記をぐちゃぐちゃにしてから


思いきり叫ぶことにした


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22:36  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

錆集め

2010.04.15 (Thu)





嘘ばっかし(笑)


偽善者なんですね(笑)


退会……ねぇ(笑)


結局、ここも大して変わらないな(笑)


上辺だけ上辺だけ(笑)


知りたくもないだろうけど、教えない(笑)




まるで衣だけのエビフライ(笑)


話が分からない(笑)


そうです、過去の話です(笑)


特技は存在感を消せること(笑)


楽しいんだろ、きっと(笑)


生き残るのは何人だろうか(笑)


この地球は私中心には回っていないが貴方中心でもない(笑)


流石に勘づかれていたか(笑)




別に何もしていない(笑)


いや、しなさ過ぎたのか(笑)


あつかましいのは無理(笑)


デジタル化するイジメ(笑)


さあ、正面から!(笑)


なんつって、冗談(笑)


群がることに憧れていた(笑)


けどやっぱり止めようかな(笑)


女子なら泣くんでしょ?(笑)


本来向いてないのかもしれない(笑)


隣人のおかしな高笑い(笑)


早いけどそろそろ潮時らしい(笑)


仕方ないよ、それも道(笑)




定義に当てはまらない(笑)


最初から疑っていた(笑)


……ビンゴだ(笑)


派閥とか正直かったるい(笑)


利潤がないなら切り捨てろ(笑)


だって経済学部ですから(笑)


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23:37  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

リピートする

2010.04.15 (Thu)

すれ違い様のカンニング


嗚呼、陰湿!


やたらと大きな箱に入っている金属片は


確かに鋭利な形をしているが


触れたならば崩れ落ちそうなので


威嚇する顔つきはどこか可哀想


捨てられないから仕方なく


しばらくほったらかしにしておく




二匹の蛇に心当たりがある


ああ、痛々しい!


絡みつくことを嫌がっているくせに


いつも一緒に獲物を探している


解毒の代わりではないけれど


知らない味ののど飴を噛み砕きながら


履歴書に付け足しをしてみたら


それらは見事に綺麗事となったとか、ならなかったとか




子供騙しの自己主張


アァ、退屈!


誰も渡らない歩道橋は


四本足で仁王立ちし続けているものだから


今日も素通りしてしまった


その他大勢の一人としての自覚も


剥がれ落ちた塗装を気にすることも無くなって


少しずつ、歩幅が広くなっている気がしている




エラーコードの一方通行


Ah,女々しい!


都合のいいイカサマは


何処へ行っても似たり寄ったりで


インターバルの長さに笑えた


他愛ない同意を振り回して


飛び込んでくるノスタルジアは


中心軸が、ややずれていた


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いらないララバイ

2010.04.13 (Tue)

知らない遊びを怖がって


炭酸飲料で約3%に希釈した恍惚を飲み干す


最初から分かりきっていたこと、花より団子


お利口さんな日々を過ごしてきたものだから


東淀川がどうしても大きく見えすぎてしまう


それを恥ずかしいとは感じていない


が、世渡り上手になるには回り道もしなければいけないのだなとは思った




噛み合わない歯車は少なからずあって


片方にとっての潤滑油は


もう片方にとってのありがた迷惑


ただ単純に御互い様だと解ればそれで終了


始まりを飾るには派手なもので結構だが


「永遠」が永遠に幻想である限り


大きなコサージュに飽きる日はそう遠くはない




膨らみ続ける風船がいつか破裂してしまうと知っているのは


大多数です、ザマアミロ


八方美人が実は不細工だと気が付いているのは


大多数です、ザマアミロ


引き際が肝心だと


今まで特に意識はしなかった


空回りを繰り返すほどに


磁石として一歩ずつ、一歩ずつ


間違い探しをしているようで


実ははじき出されているらしい




助走をつけるための滑走路は


気休めでしかなかったらしく


依存したところで何も出やしない


無数に散らばる飛行機雲たちは


いつか交わり


いつか綻び


いつか見えなくなってゆく


それを誰もが当たり前のように見上げていたら


またひとつ、空の色へと変わっていった


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14:18  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

窓際で食べたチョコビスケット

2010.04.08 (Thu)

花びら舞い散るキャンパスを


何も考えずに歩いてゆく


にぎやかさに自分を見出だしたかったのに


苦渋の選択をした過去を消すつもりは無いけれど


居場所をいち早く確保できたから


上書き保存してしまえ!




螺旋階段にかまかけられて


苦笑いと遠回りをさらけ出した


かつての小心者なら喜んだであろう光景も


それはモノクロのキューブ


笑っていても、どこか角張っているような


そんなふざけた卒業アルバムは


今となってはもう、必要がない




蜃気楼はもう見飽きた


触れられないもどかしさ以上に


発生する条件に苛立ちを覚える


パステルカラーに憧れていても


イメージと違っていたら諦めるつもりでいるから


理想と現実の間にあるカフェテリアは


まるで秘密基地のように遊び心で溢れている




桜舞い散るキャンパスで


怪我をしたことがなかった場所をすりむいた


エゴイズムで終わらないウタなら要らない


例えば、話しかけられないなら話しかけに行く


それを妥協だと考えているからなのか


流石に笑って誤魔化しきれない


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23:02  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

180度

2010.04.01 (Thu)

広がり続ける光の中に


あの日は飛び込むことが出来なくて


シャツについたハンバーグの肉汁が


まず、頭から離れない


置き手紙さえ書いておけば、ただそれでよかったのに


錯乱して逃げ出してしまった


いつの間にか始まっていたカーニバルに


乗り遅れていたのもいつの間にか




嘘をつく余裕も無いままに


エゴイズムがトップを独走!


簡単に壊れてしまうものほど


作ることが難しいって


言い聞かせなかった、そんな馬鹿でも


何だかんだで生きている


山あり谷あり、今はどこだろう?




地球の裏側に誰がいるのだろうか


アパートの隣人さえよく知らない私は


望遠鏡で新聞を読んでみたりする


楽しいことをしていたいから


ピーターパンに憧れたりもするけれど


ネバーランドは、よく考えると怖いところだ




ほんの少し、やんちゃしたい


翼を持たずに空を飛ぼうとは思わないが


ここに止まったってもう何もない


走ってやろうか


お好きなように


走ってやろう


地球の裏側へ


なんつって


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23:59  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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2010.03.28 (Sun)


オレンジ色の明かり、ガソリンスタンド


不確かなテリトリーに取り残された


野良猫の輪郭を浮き彫りにした


初対面のエンジン音たちに


どこか癒される自分がいて


つい、声無く笑ってしまった




投与したカプセルには


当然のように中毒性があり


心地の良い電子音に依存している


秘密基地に憧れたのは10年前で


ロフトに横たわるこの時間は


まるでそれを実現したよう


どちらも現実逃避ではないけれど


空いていた穴は塞がっている




最寄り駅まで歩いた


電車には乗らないけど歩いた


絡み合った個性は破天荒で


少しだけ、そこへ染まって


すぐに抜け出して明日に期待する




ないしょ話に掛かったモザイク


興味もないからどうでもよかった


何色でもない匣を手に入れて


膨らんだ希望だけを詰め込むのは勿体無いから


カタチある夢を探そう


僕らはそれを求めて


あるいはそのものになろうとしてゆくのだ


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22:51  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

アクアマリンの憂鬱

2010.03.25 (Thu)

耳の中、ゆっくりと流れ込んでくる群青色の金属音は


きりり、きりり、と子守唄気取り


前に進めば、曖昧なクラシックが見えてきて


立ち止まれば、冷えきったエレクトロニクス


遠い国か?いや違う


自宅のベッドか?いや違う


途方に暮れても焦りは無く


むしろ居心地は良いくらいだ




無口になっているのは浮力のせいではなく


言葉が意味を持つことが出来ないから


眠ってしまえば消え失せるだろうこの唄は


ただ果てしなく回るばかり


泳ぎは決して得意ではないのに


魚になれるのではと勘違いをして


ついに陸へと打ち上げられた




鼻を啜れば孤立した


浜辺に落ちていた


今にも壊れそうなガラス細工は


どこか見覚えのあるものだったが


やはりそれは気のせいで


鼓動と共に揺れる光に照らされて


四方八方に砕け散る


拾ってやればよかった、と


後悔するには遅すぎて


怪我をしなくてよかった、と


嘘をつくにも遅すぎた




蒼い時間は無くなってゆく


微かに聞こえた呼び声と


淡い間接照明に甘んじて


一度、ここから逃げ出した


ミネラルウォーターはいつも同じ味で


息継ぎの中に隠れた自分を見つけてくれる


ドアの角にぶつけた右足の小指よりも


腹痛に耐えなければならないのは


自分で仕掛けた罠の場所を忘れてしまったから


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22:49  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

悪ふざけ

2010.03.23 (Tue)

花園に対する興味を失ってからもうずいぶんと経つが


今更になって入場を許可された


偶然にも暇をもてあましていたということもあり


成り行きでそこへ向かうこととなった


かつて想像していた光景ほど色鮮やかなものではなかったが


所々に散りばめられたアクセントには


甘さ控えめな遊び心が込められていて


かえって緊張感を煽られた




浮わついた発想を張り巡らせていても


秒針回転運動は常に冷やかでいてくれる


些細な愛が引き金となったからこそ


ここと一体化することを企んだが


子供騙しな手品のトリック程度に満たされてしまったから


未遂でもへらへらと笑っていられた




遠くを見つめることに嫌気が差していた頃は


ひたすら乾ききった空気を吸い込んでいて


溢したジュースの酸味、あるいはそのベタつき加減


素直に受け入れられなかった


ジョーカーを押し付け合うように臆病で


騙されないように誰かを騙した


ありきたりなジョークが特別に可笑しくて


新しく器を買うことを考え直すことにしたら


甲高い声を出せるようになっていた




後ろ指を指され続けた青春時代


体育館の隙間に安らぎを求めて


小指の怪我を強がった


誰にでも雨は降り注ぐけれど


傷口に沁みる中、掴もうとしたのは


いつも高嶺の花でしかなかった


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23:49  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

ドライ

2010.03.18 (Thu)

ピエロの仮面を被っていた理由を


楽しくなかったからと言ってみたのなら


つまらない嘘をついたことになる


どうせかっこつけるんだとしたら


不器用な人間だから、と漫画の受け売りをしていたい


そう、上手に笑えなかったんだ




いつの時代もパンドラの箱は開けてみないと分からないから


着飾ることはあまり好きじゃない


そのためか、モラルの無い人間として度々扱われたが


王子動物園のパンダにでもなった気分で過ごしていた


与えられるだけというのはそれはそれで気楽だったが


気がつけば、死んだ魚のような目をしていたので


すぐに黒縁のメガネを買いに行くこととなった




世話しなく回り続けるファンの音には


いつも意識を掻き回されてしまう


熱帯魚に憧れてみても


知らない水槽の中には個性しか散らばっていないからと


つい言い訳に走ってしまい


勝手に一人で笑っている




目的地にさえ到着すれば


どんな近道でも遠回りでもかまわない


行き当たりばったりなモラトリアムでは


裸の街路樹に風船が引っ掛かっていて


それを見上げている間はまだまだ子供だから


背伸びしているくらいがちょうどいい


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23:34  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

未遂

2010.03.17 (Wed)

数日ぶりの騒がしい夜は


かつて吐き捨てた毒の感触を何一つ知らない


それの蜜のような甘ったるさに


自尊心を撫でられたある女が怒れ狂い


やがて自ら身体を汚していったことも




大人になろうとすることは


特別なことではないけれど


独りでは無理だという絶対条件を


よく噛まずに飲み込んでしまったために


喉を詰まらせて死にかけたので


使用上の注意をよく読み用法容量を守って正しく使われなかった薬品が


赤い斑点としてケタケタ笑っていた




ありきたりな科白を言えたらそれでよかった


陸を泳ぐ魚を探してみて


痛々しいと笑われても


理由を説明するつもりはなかった


斜めから見渡す日常には


他人の声だけが残っていて


こっちのほうが気楽でいいと思うようになってからは


ありきたりな科白のことを


避けるようになってしまった




突風の吹き荒れる最中


仰向けで発信した情報に個性があると確信して


漠然とした時間にわずかに色を着けた


桜が咲く頃になったら


桃色を添えられたらなと考えるけど


伸びた爪はオレンジの皮に食い込んでいた


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00:04  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

アレンジは追憶の下で

2010.03.12 (Fri)

古いアルバムをめくるような


自転車のひとっ走り


懐かしさを蘇らせたのは


忘れていた角度の夕陽でも


帰宅ラッシュの大橋でもなく


鼻腔をくすぐる肌寒さだった




今、私は嫉妬しようとしている


タロットカードは悪魔 逆位置


眠りこけている時間の長さが


つまらないというメッセージなのかは


誰も気にはかけないから


夢物語を作る狭いところは


世話しなくうごめいている




思い出すように見上げた夜空は


時が止まっていたかのように繊細だったが


国道2号線の雑踏がブォンとしたら


風はいつにもまして強かった




かつて綺麗なウタをうたっていた詩人は


耳鳴りが日常茶飯事になりだしてからは


乾いた情景に少量の雨を降らし


北風と太陽を呼び出して


そのやりとりを楽しんでいる


長旅に疲れた顔つきで


故郷を眺めている途中は


何もしないをしていたいから


飛行機の音がいつもよりもたくさん聞こえている


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00:08  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

同心円状のバルコニー

2010.03.08 (Mon)

止まない雨だった


優しいままでいられるほど嘘つきではないから


まだあまり汚れていない窓ガラスに向かって


冷たい視線を送り込む


反射した感情の行方を知っているくせに


しばらくそこに立ち止まったまま


耳障りの良い雑音を聞いている




『三月はライオンのようにやって来て、子羊のように去ってゆく』


そんな例文が英和辞典に載っていて


むしろ逆かもしれないと感じていた


もう、シャーペンを握らなくていいと知って


眠りこけている今この一時は


以前と大して変わらないが


少しだけ、すっきりしている気がする




回る回る水溜まりの上


靴に入るのは泥水だけでよかったのに、と


繰り返し繰り返し言ったところで


また明日も笑えない茶番劇


気だるく気だるく科白を吐き出して


控え目な八つ当たりに走り


丸く丸く収まらない衝動は結局


泡になって四散した




ほんのりと甘い匂いがする壁紙の傍


動かない空気を誤魔化したくて


橙色の小さな明かりにわざわざ頼った


久しぶりにラジオをつけたからには


どこかで繋がっていたいから


呟きに鍵をかけるようにして


身体を右に傾けている


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23:39  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

卒業讃歌

2010.03.02 (Tue)

柔らかな日射しに包まれて


梅のほんのりと香る今日の良き日に


鳥となる準備は整った


目まぐるしい日常の中に


留まることを許してもらえない代わりに


整理整頓を行うための箱を貰ってきた


捨てるべきものはたくさんあっても


残しておくものは本当に少ない


記憶と、あとそれから……




始まりは真っ白なキャンパスから


みんなそれぞれの絵を描き


それぞれの好きな色を添えてゆく


私は鉛筆で古びた塔を描いた


その天辺に赤い花を咲かせれば完成だったが


灰色の絵の具しか買うことができなかったせいで


結果、時間と理想を溝に捨てることになった


壁には今、マスターピースが飾られている


そんな駄作であっても愛し続けることを誓って以来




世間体に乗せられてのらりくらり


それが指差す方角であるならば


荊で怪我してしまっても


泣いて引き返すことはしなかった


もしも、ろくでなしでなかったのなら


光の向こう側はきっと空中庭園だったかもしれないが


砂漠を行くことは決して嫌いではない




名残惜しさを涙に変えられる人達が、少し羨ましかった


疎ましかったステレオタイプは


最後の校歌として通り過ぎてゆく


「さよなら」も「ありがとう」も


氷の顔にはやはり似合わないから


振り返らないで、その場を後にした




平成二十二年二月二十七日


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23:43  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

誰もいない公園には

2010.02.20 (Sat)





ジャングルジムでの遊び方を忘れたのは


威勢が良いだけの雄叫びが、もう通用しなくなったからで


不安定な足場で怪我するくらいなら


帰り道でつまずく方がカッコいいと思っていた


汚れを知らない白いスニーカーがないように


嘘をつかないで大人になる人はきっといない


だからあの日以来、ここへ来るつもりはなかった




逆上がりが出来るようになってから


何もかもが上手くいくような気がしていた


気の向いたままに鉄棒にぶら下がり


逆さまに見た雑草たちはもう


自分の未来を知っているのに


僕は尻餅をついている




埃っぽい部屋に隠してある


ガラクタという名の宝物


捨てれば前へ進めるのか


執着すれば後れをとるのか


揺れたままでは頭が痛く


古いブランコからはなかなか降りられそうにない




流れに身を任せることで気持ちよく


刃向かうこともまた同じ


滑り台はいつものように雄大で


この地球の営みのことを誰かに伝える為に


流線型は太陽熱を白くして待っている




誰もいない公園には


埋めた覚えのないタイムカプセルが眠っていて


小学生の下校時刻


誰もいない公園は夢から覚めた


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21:33  |  那由多の輝きをウタにして  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑
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