炎天下のダンス・ステージ
風の吹かない時間の中で
響くビートにつられてみよう。
冷房車に逃げ込む人達
群れを成したが故に暑苦しい。
夕立よりも早く駆け抜けた僕は
誰も知らない空間に倒れこむ
いつまでも、いつまでも
空が赤い。
今何処で何をしていますか?
ただひたすらに遊んだ1ヶ月。
こんなにも遊んだのは本当に久しぶりだ。
楽しい時間はあっという間に過ぎると言うが
夏はこんなに短かっただろうか。
過去最高に暑かった今年の夏に
過去最高の傷跡を残してやれたのではないだろうか。
8月2日 芸術会ボーリング大会。
私は先月にアベレージ120と言ったが、全くの嘘だった。
本当は90前後。
ボーリングは意外にも難しい。
他クラブとの交流を深めるつもりだったが、軽音部の空気を覚えてしまったせいだろうか
合わせ方が分からなかった。
楽しいことを全力で楽しむ私の部活とは違っていて、自分の高く張り切ったテンションは空回り。
私はただ全力でボーリングをする人でしかなかった。
9月9日からのリーダーズキャンプではかならずリベンジを!!!
8月3日 軽音部BBQ大会
前日の悔しさをここで全て出し切った。
ここでは何一つ陰りのない自分でいられた。
まるで翼が生えたような気分だった。
先輩ともたくさん話すことができた。
8月5日 軽音部合宿初日
ついにこの日がやってきてしまった。
小豆島から見た瀬戸内海は想像以上に青く煌びやかで、私は久しぶりに夏らしい夏の中にいた。
これから始まる4泊5日の中で一体どんなものが待ち受けているのだろうか。
そこには期待しか見当たらなかった。
銭湯の帰りに見た夏の星は大阪ではまず見ることのできないものだった。
23時に全員集合するようにと言われる。
何をするのかと先輩に尋ねても答えてくれない。
ただ一言、あまりいいことではない。
どういうことだろうか。
私たちは何か悪いことをしてしまい怒られるのだろうか。
初日からこんなことになるなんてこれは痛いな。
そう思いながらラウンジへ行ってみると予想を潔く裏切ってくれた。
怪談話大会だった。
怖い話は割かし好きでなんだか嬉しかった。
中には面白い話もあったがそれもまたよかった。
しかし、これは余興に過ぎなかったのだ。
突然に心霊体験をしようということになった。
内容はある老婆の怪事件の話を聞いたことにより、聞いた人全員に呪いがかかるというもの。
呪いを解くためには霊界で老婆が失った右手を探し出してこなければならない。
霊界へ行く方法はある一定の条件下で火を見ること。
そうすれば目の前が突然真っ暗になり、気づけば白い扉の前にいる。
その扉こそが霊界への入り口。ただし入るときは右手で開けて左手で閉じること。
まずはじめは今年から入部した2年の先輩から。
ライターの火を見た瞬間に先輩は倒れこんだ。
あまりの出来事に私たちには戦慄がよぎる。
こんなことがあっていいわけがない。ハッタリか?
私は半信半疑だった。
私は霊感もないだろうし、まず霊界へは行けないだろうなと考えていると自分の出番に。
ここで私は事実を伝えられる。
というのもこれは1回生をターゲットにしたドッキリなのだ。
何も知らない人ならば火を見ても倒れることはもちろんない。
しかし、霊界へは必ず行かなければ恐ろしいことが起こると脅される。
このライターの火を見ていいのはこの体験を経験したものとこれから経験する人一人だけ。
つまり他の未経験者は他の人が火を見るときには目を閉じていなければならない。
これが一番のポイントと言えるだろう。
先輩は事前に一番反応が面白そうな、かつ信じ込んでいる人を最終ターゲットにした。
最後の最後まで霊界へ行けなかったターゲットの彼は赤っ恥をかかされた。
が、同時に存在感を見せ付けてある意味美味しい立場だったのかもしれない。
8月6日 合宿2日目
この日から本格的なバンド練習に入る。
私が組んだ3バンドのうち、ひとつがギターボーカルを担当。
歌いながらの演奏は簡単そうに見えてこれが難しい。
演奏に集中すれば歌が、歌に集中すれば演奏がおろそかになってしまう。
さらに緊張のあまりどうしても歌詞が飛んでしまうのだ。
私がこのバンドで演奏する曲はDOESの修羅。
決して難しい曲ではなくむしろ簡単で短い。
それでいてカッコいいのだから初心者向きと言えるだろう。
このバンドは3ピースで、私とドラムは初心者。
ベースが唯一の経験者だが、彼の本職はギター。
にも関わらず私の呼びかけに快く答えてくれた彼には本当に感謝している。
さらに陣頭指揮としてどこが悪いか等を全て指摘してもらった。
初日は荒削りなまま終了。
それにしても飲食、就寝を共にするということは本当に人間の距離を縮める。
これまであまり喋ったことのなかった人ともコミュニケーションが図れてそれが楽しい。
先輩にはよく合宿以降のほうが部活が楽しくなると聞かされていたが、その意味が少し分かってきた。
8月7日 合宿3日目
朝食の準備をするはずの1回生(自分を含む)半数が寝坊し、朝から副部長から殺す発言が出るほど怒られる。
テンションダダ下がりのまますぐバンド練習を行ったが演奏に大きな影響はなかった。
他2つのバンドではギターだけのため難しくはないのだが、やはりギターボーカルには苦戦した。
そもそも私がボーカルというのはどうなんだろうか。
他のメンバーは問題ないと言ってくれていたのだが不安で仕方がなかった。
この日の夜は海で花火をするらしい。
嫌な予感がしていたのだ。
もちろん普通に花火をする訳がないのだから。
しかも水着着用してこいだなんて……。
案の定ロケット花火がこっちに飛んできたりとスリリングなことをしているとお巡りさんが来た。
住宅の方へは向けないでくれと注意されただけで何もなかったがちょっと警察沙汰になるくらいが軽音部っぽいか……なんつって。
最後には海へ投げ入れられた。
必死に抵抗したが先輩4人担がれてはどうしようもなかった。
この日はなんだか疲れていたので誰よりも先に寝た。
8月8日 合宿4日目
発表会当日。
最後まで歌詞が飛ばずに歌えたことがない。
朝食後、特別にスタジオを借りて練習した。
演奏はこれで問題ない。
歌詞も飛ばずに歌えたのはこの練習が最初で最後だった。
私は2バンド連続だった。
最初にギターだけで参加したバンドでは何の問題もなく楽しく演奏ができた。
そして私がマイクの前に立つときが来てしまった。
これは本当のライブではないが軽音部全員の前でというのはやはり緊張する。
ドラムから始まるイントロ。
あ、走っている。
緊張しているのは私だけではなかった。
失敗するとかそんなことはもうどうでもよかった。
ただ必死で無我夢中で歌い、かき鳴らした。
エフェクターを持っていなかった私のギターが原曲のように歪んでいなかったことが物足りなかったが、何よりも失敗がなかったこと。
全ては終わってから気づいたこと。
ギターボーカルの難しさと楽しさを実感したことがこの合宿での一番の収穫だろうか。
3つ目のバンドではさらにそれ以上に楽しんで演奏した。
そして私は調子に乗ってサングラスをかけていた。
どんな演奏もオーディエンスを楽しませなければならない。
私はまだまだ自己満足だ。
先輩の派手なパフォーマンスを見て実感した。
発表会後のBBQでは一心不乱に肉を奪い合った。
BBQと書いて戦争と読む等という名言も飛び出した。
私もかなりの羽目を外したほうだがそれ以上にはじけていた人はたくさんいた。
この日は朝が来るまで馬鹿騒ぎ。
実はあまり覚えていない。
いや、覚えてはいるのだができれば思い出したくない(笑)
8月9日 合宿最終日
民宿に、小豆島に、瀬戸内海にさよなら。
帰りのフェリーは今まで見た船の中で最も巨大だった。
全てが終わった達成感と喪失感。
そこに疲労感はなかった。
その後のバスの中では思い出話に花が咲きすぎて一人アドレナリンが爆発していた。
最後は合宿の全ての指揮を執った副部長を胴上げした。
これで軽音部とはしばしの別れ。
合宿の勢いそのままに実家に帰った。
8月10日 同窓会BBQ
8月11日 親友と久しぶりの再開
8月12日 親友の車でドライブ
8月22日 親友の車でドライブ
8月23日 3-4仲良し組みで7時間耐久カラオケ
8月25日 3-4仲良し組みでプール
8月30日 3-4仲良し組みの一人と母校へ
これらも詳しく書きたいところだがこれ以上長くかけないので別に書くと……思います。
風の吹かない時間の中で
響くビートにつられてみよう。
冷房車に逃げ込む人達
群れを成したが故に暑苦しい。
夕立よりも早く駆け抜けた僕は
誰も知らない空間に倒れこむ
いつまでも、いつまでも
空が赤い。
今何処で何をしていますか?
ただひたすらに遊んだ1ヶ月。
こんなにも遊んだのは本当に久しぶりだ。
楽しい時間はあっという間に過ぎると言うが
夏はこんなに短かっただろうか。
過去最高に暑かった今年の夏に
過去最高の傷跡を残してやれたのではないだろうか。
8月2日 芸術会ボーリング大会。
私は先月にアベレージ120と言ったが、全くの嘘だった。
本当は90前後。
ボーリングは意外にも難しい。
他クラブとの交流を深めるつもりだったが、軽音部の空気を覚えてしまったせいだろうか
合わせ方が分からなかった。
楽しいことを全力で楽しむ私の部活とは違っていて、自分の高く張り切ったテンションは空回り。
私はただ全力でボーリングをする人でしかなかった。
9月9日からのリーダーズキャンプではかならずリベンジを!!!
8月3日 軽音部BBQ大会
前日の悔しさをここで全て出し切った。
ここでは何一つ陰りのない自分でいられた。
まるで翼が生えたような気分だった。
先輩ともたくさん話すことができた。
8月5日 軽音部合宿初日
ついにこの日がやってきてしまった。
小豆島から見た瀬戸内海は想像以上に青く煌びやかで、私は久しぶりに夏らしい夏の中にいた。
これから始まる4泊5日の中で一体どんなものが待ち受けているのだろうか。
そこには期待しか見当たらなかった。
銭湯の帰りに見た夏の星は大阪ではまず見ることのできないものだった。
23時に全員集合するようにと言われる。
何をするのかと先輩に尋ねても答えてくれない。
ただ一言、あまりいいことではない。
どういうことだろうか。
私たちは何か悪いことをしてしまい怒られるのだろうか。
初日からこんなことになるなんてこれは痛いな。
そう思いながらラウンジへ行ってみると予想を潔く裏切ってくれた。
怪談話大会だった。
怖い話は割かし好きでなんだか嬉しかった。
中には面白い話もあったがそれもまたよかった。
しかし、これは余興に過ぎなかったのだ。
突然に心霊体験をしようということになった。
内容はある老婆の怪事件の話を聞いたことにより、聞いた人全員に呪いがかかるというもの。
呪いを解くためには霊界で老婆が失った右手を探し出してこなければならない。
霊界へ行く方法はある一定の条件下で火を見ること。
そうすれば目の前が突然真っ暗になり、気づけば白い扉の前にいる。
その扉こそが霊界への入り口。ただし入るときは右手で開けて左手で閉じること。
まずはじめは今年から入部した2年の先輩から。
ライターの火を見た瞬間に先輩は倒れこんだ。
あまりの出来事に私たちには戦慄がよぎる。
こんなことがあっていいわけがない。ハッタリか?
私は半信半疑だった。
私は霊感もないだろうし、まず霊界へは行けないだろうなと考えていると自分の出番に。
ここで私は事実を伝えられる。
というのもこれは1回生をターゲットにしたドッキリなのだ。
何も知らない人ならば火を見ても倒れることはもちろんない。
しかし、霊界へは必ず行かなければ恐ろしいことが起こると脅される。
このライターの火を見ていいのはこの体験を経験したものとこれから経験する人一人だけ。
つまり他の未経験者は他の人が火を見るときには目を閉じていなければならない。
これが一番のポイントと言えるだろう。
先輩は事前に一番反応が面白そうな、かつ信じ込んでいる人を最終ターゲットにした。
最後の最後まで霊界へ行けなかったターゲットの彼は赤っ恥をかかされた。
が、同時に存在感を見せ付けてある意味美味しい立場だったのかもしれない。
8月6日 合宿2日目
この日から本格的なバンド練習に入る。
私が組んだ3バンドのうち、ひとつがギターボーカルを担当。
歌いながらの演奏は簡単そうに見えてこれが難しい。
演奏に集中すれば歌が、歌に集中すれば演奏がおろそかになってしまう。
さらに緊張のあまりどうしても歌詞が飛んでしまうのだ。
私がこのバンドで演奏する曲はDOESの修羅。
決して難しい曲ではなくむしろ簡単で短い。
それでいてカッコいいのだから初心者向きと言えるだろう。
このバンドは3ピースで、私とドラムは初心者。
ベースが唯一の経験者だが、彼の本職はギター。
にも関わらず私の呼びかけに快く答えてくれた彼には本当に感謝している。
さらに陣頭指揮としてどこが悪いか等を全て指摘してもらった。
初日は荒削りなまま終了。
それにしても飲食、就寝を共にするということは本当に人間の距離を縮める。
これまであまり喋ったことのなかった人ともコミュニケーションが図れてそれが楽しい。
先輩にはよく合宿以降のほうが部活が楽しくなると聞かされていたが、その意味が少し分かってきた。
8月7日 合宿3日目
朝食の準備をするはずの1回生(自分を含む)半数が寝坊し、朝から副部長から殺す発言が出るほど怒られる。
テンションダダ下がりのまますぐバンド練習を行ったが演奏に大きな影響はなかった。
他2つのバンドではギターだけのため難しくはないのだが、やはりギターボーカルには苦戦した。
そもそも私がボーカルというのはどうなんだろうか。
他のメンバーは問題ないと言ってくれていたのだが不安で仕方がなかった。
この日の夜は海で花火をするらしい。
嫌な予感がしていたのだ。
もちろん普通に花火をする訳がないのだから。
しかも水着着用してこいだなんて……。
案の定ロケット花火がこっちに飛んできたりとスリリングなことをしているとお巡りさんが来た。
住宅の方へは向けないでくれと注意されただけで何もなかったがちょっと警察沙汰になるくらいが軽音部っぽいか……なんつって。
最後には海へ投げ入れられた。
必死に抵抗したが先輩4人担がれてはどうしようもなかった。
この日はなんだか疲れていたので誰よりも先に寝た。
8月8日 合宿4日目
発表会当日。
最後まで歌詞が飛ばずに歌えたことがない。
朝食後、特別にスタジオを借りて練習した。
演奏はこれで問題ない。
歌詞も飛ばずに歌えたのはこの練習が最初で最後だった。
私は2バンド連続だった。
最初にギターだけで参加したバンドでは何の問題もなく楽しく演奏ができた。
そして私がマイクの前に立つときが来てしまった。
これは本当のライブではないが軽音部全員の前でというのはやはり緊張する。
ドラムから始まるイントロ。
あ、走っている。
緊張しているのは私だけではなかった。
失敗するとかそんなことはもうどうでもよかった。
ただ必死で無我夢中で歌い、かき鳴らした。
エフェクターを持っていなかった私のギターが原曲のように歪んでいなかったことが物足りなかったが、何よりも失敗がなかったこと。
全ては終わってから気づいたこと。
ギターボーカルの難しさと楽しさを実感したことがこの合宿での一番の収穫だろうか。
3つ目のバンドではさらにそれ以上に楽しんで演奏した。
そして私は調子に乗ってサングラスをかけていた。
どんな演奏もオーディエンスを楽しませなければならない。
私はまだまだ自己満足だ。
先輩の派手なパフォーマンスを見て実感した。
発表会後のBBQでは一心不乱に肉を奪い合った。
BBQと書いて戦争と読む等という名言も飛び出した。
私もかなりの羽目を外したほうだがそれ以上にはじけていた人はたくさんいた。
この日は朝が来るまで馬鹿騒ぎ。
実はあまり覚えていない。
いや、覚えてはいるのだができれば思い出したくない(笑)
8月9日 合宿最終日
民宿に、小豆島に、瀬戸内海にさよなら。
帰りのフェリーは今まで見た船の中で最も巨大だった。
全てが終わった達成感と喪失感。
そこに疲労感はなかった。
その後のバスの中では思い出話に花が咲きすぎて一人アドレナリンが爆発していた。
最後は合宿の全ての指揮を執った副部長を胴上げした。
これで軽音部とはしばしの別れ。
合宿の勢いそのままに実家に帰った。
8月10日 同窓会BBQ
8月11日 親友と久しぶりの再開
8月12日 親友の車でドライブ
8月22日 親友の車でドライブ
8月23日 3-4仲良し組みで7時間耐久カラオケ
8月25日 3-4仲良し組みでプール
8月30日 3-4仲良し組みの一人と母校へ
これらも詳しく書きたいところだがこれ以上長くかけないので別に書くと……思います。